
伸び仕様のスタイルを確立させた田中宏樹
今度こそ階段を上がる。田中宏樹(37)=福岡・116期=は5点中盤の勝率をマークしているが、悲願のA級には届かずじまい。
昨年は7月に蒲郡で悲願のデビュー初Vを達成したが、その原動力になったのがチルトをMAXに上げての伸び型スタイル。今後ももちろん、自らの運命を変えた走法を継続する構えだ。「やっぱり伸びてまくって勝つのはやっていて楽しいし、見ているお客さんも楽しいと思う。この伸び型のスタイルを確立して個性派になりたい」
前検は6秒79と唯一6秒70台のタイムで一番時計をマーク。当然チルトは当地でのMAXである1.5度だ。「優勝した蒲郡だけでなく、地元のここでこそ、いいところを見せたい。今節は気合が入っています」。今節は機力だけでなく〝気力〟も上々。代名詞となった一撃必殺のスタイルを貫いて、地元ファンの期待に応えてみせる。(森 大輔)