
【記者コラム・森大輔の勝ち組の法則】
新エンジンになって9節目の今節は、前節のどんたく特選とは打って変わって低調機シリーズ。エンジン素性がS(エース級)ランクやA+(準エース級)ランクは一基も出場していません。

とはいえAランクのエンジンが全く出ていないかといえばそうではなく、今節は44(大神康司)、47(近藤颯斗)の2基が登場。低調機シリーズの中にAランクのエンジンが入れば威力は絶大で、この2基のアドバンテージは計り知れません。
近年の低調機シリーズで特に注目しなければならないのが、中間整備が施されたエンジン。中でも中間整備でギアケース交換のエンジンは大化けする確率が高く、近年はこのパターンで強烈なエンジンが毎年のように生まれています。前述したAランクの一基の47号機はまさにこのパターンで、しかも前年の良機のシリンダーとクランクシャフトまで投入されているので、別物になっていると考えていいでしょう。
前回の低調機シリーズだった4月末の西スポ杯で、47号機以外にギアケース交換で化けていた53(牟田奨太)、55(向井田真紀)も要注意。今節前にも8基に中間整備でギアケース交換が施されましたが、この中では42号機の白水勝也が「すごくいい感じがする」と早くも大変身を予感させるコメント。現状の評価はDランクですが、既にBランク以上になっている可能性があるので追いかけて損はないでしょう。