
岩谷が先手を奪い、一丸が終1角で番手捲り。深谷知広-岩本俊介には捲られたが、一丸は終4角を3番手で回り、瀬戸はゴール前で一丸を逆転した。
「余裕がなかった。深谷さんたちはすごいスピード。自分はいっぱいいっぱいで、後ろの様子も分かっていなかった」と、直後からの捲りに舌を巻いた。だが「最近は調子がいいし、今回も日に日に良くなっている」と戦える手応えを感じている。
決勝の8日は32歳の誕生日。「もちろん弟の栄作も同じ誕生日です」。双子の弟は109期で、晋作より1年遅れで選手になった。
「でも、S級優勝もS級1班も弟に先を越されていたんです。GⅢ決勝は自分が先ですね」と兄の威厳を保った。こちらは先月の大垣でS級初V。
103点台で臨んだ今回、この決勝進出でS1の点数に突入する。一つ一つ追い付くだけでなく、記念Vを先に手にできれば、最高のバースデーになる。
決勝で阿部将大(左)をマークする瀬戸晋作