【別府競輪（ナイター）GⅢ開設記念】守澤太志が大会3度目のV　新山響平とワンツー決着

　別府競輪のGⅢ開設75周年記念「オランダ王国友好杯」は8日、最終12Rで決勝を行い、守澤太志（39）＝秋田・96期・S1＝が、突っ張り先行の新山響平追走から差し切って優勝賞金560万円を手にした。守澤はこの大会3度目のVでGⅢ優勝は5回目。2着は新山、3着は寺崎浩平マークから終3半で守澤後位に入った村田雅一だった。

　9Rでは単発のレインボーカップA級ファイナルが行われ、小原丈一郎が優勝した。4日間の総売上額は58億6611万2300円で、目標の50億円を上回った。

■ヒーロー

　まさに〝守澤しか勝たん〟大会だ。71、73周年に続く3度目の参加で全て優勝。それもGⅢ5度目のVでの3回なだけに、運命に近い縁がある。

　だが当人は「準決で3着。新山君を抜けていないので、決勝でも抜けないと思っていた。FⅠでも優勝できていないし、こんなところで優勝できると思わなかった」。優勝は昨年7月の和歌山FⅠ以来。GⅢだと2年前のこの大会以来で、「久しぶり過ぎて一瞬『あれっ』と思った」と、ガッツポーズまでの〝間〟を説明した。

　レースは地元の阿部将大がSで出たが、守澤が前をうかがうと北日本2車を迎え入れてくれた。守澤は「（前受けからの突っ張り先行が）新山君のスタイルなので前に入った。先行の掛かりも良くて、捲ってこられないだろうと思ったし、深谷さんが内に行ったのも見えて理想的な展開になった」と振り返った。

　「最後は全力で抜きに行きました」と、準決とは見違える決め脚を発揮。「毎日、終4角で2番手。前の選手のおかげです」とラインに感謝した。

　「最近は成績が下降気味だったので、ここで歯止めをかけて、また上昇できるようにしたい」とこのVを転機にする。過去2回のこの大会のVはSSとして達成した。4度目の大会参加時には、また赤いパンツで乗り込んでくるかもしれない。（野口雅洋）




◆別府12R S級決勝


着
車
選手名
年
府県
期別
着差
決手
HB
備考


1

5

守澤　太志
39
秋　田
96
　
差し
　
　


2

1

新山　響平
31
青　森
107
1/2身
逃げ
HB
　


3

3

村田　雅一
40
兵　庫
90
1/2身
　
　
　


4

4

村上　博幸
46
京　都
86
1/4輪
　
　
　


5

6

瀬戸　晋作
31
長　崎
107
3/4輪
　
　
　


6

8

阿部　将大
28
大　分
117
1身1/2
　
　
　


7

9

深谷　知広
35
静　岡
96
3/4輪
　
　
　


8

2

岩本　俊介
41
千　葉
94
1/2身
　
　
　


9

7

寺崎　浩平
31
福　井
117
1身1/2
　
　
　


3連単　12,200円（39番人気）
　
　
　
　
　

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ミュージシャンのマーク・パンサー（左）と写真に納まる優勝した守澤太志（中央）。右は別府市の長野恭紘市長