【ボートレースからつ・GⅠ周年記念】丸野一樹「全部のレースがいい内容で終えられたのは初めて」

優勝トロフィーを手にガッツポーズする丸野一樹



■ヒーロー



 「からつは本当に大好きです」。2020年1月の66周年記念を制した水面で、丸野が再び王者に輝いた。

 「向かい風から追い風気味になった。
ちょっと怖くて一瞬だけアジャストしました」。本番で変わった風向きにもうまく対応。秒針と呼吸を合わせて繰り出したSはコンマ12の快ショット。「完璧なターンができたと思います」。1Mを鮮やかに先制し、一気に独走態勢を築いた。ただ、「意外と(佐藤)翼さんが追って来られていたので、3周2Mまで気を抜くことなく回りました」。最後まで集中力を切らすことなく、2度目の当地周年Vのゴールを駆け抜けた。

 「予選から大きな取りこぼしもなく、パーフェクトではないですけど、全部のレースがいい内容でGⅠを終えられたのは初めてです」。そのほぼパーフェクトの航跡を支えたのが39号機。「前検日から、これはいいエンジンだなという感触でした。初日からすごい出足をしていました。今日も朝一に乗った時点で、手応えがありましたね」。
最後まで衰え知らずの相棒の力が、2度目の栄冠を確かなものにした。

 連覇を狙った21年1月の67周年は、インから敗戦。「(その時は)逃げられなかったので、今回はリベンジのチャンスが来たなと思いました。逃げられて良かったです」。その苦い記憶も上書きしてみせた。

 「前半戦でGⅠを取れたのは大きい」と胸をなで下ろしながらも、「今年はSGで優勝争いとか、もう一つ上の舞台で結果を残したい」と視線は既に一段階上を向く。まだないSGの戴冠を目指して突き進む。 (古川達也)

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【ボートレースからつ・GⅠ周年記念】丸野一樹「全部のレースがいい内容で終えられたのは初めて」

2メートルを超える巨大トロフィーを手にする丸野一樹


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