【ボートレース福岡（サマータイム）一般】奈須啓太「もう一回SGに出たい」A1復帰へこの地元戦をステップにする

5戦4勝オール3連対と好調な奈須啓太


　エース級の活躍だ。初日から3連勝で3日目を迎えた奈須啓太（41）＝福岡・96期＝は、3日目1Rで3着に敗れて連勝はストップしたが6Rでは2コース差しを決めて傾きかけた流れを軌道修正。
ここまで5戦4勝の荒稼ぎで、個人戦はもちろん福岡支部のポイントゲッターとして団体戦を引っ張っている。

　成績通りに機力も良好。前検から評判だった行き足や伸びの良さは健在で、潮回りのいい時間帯なら、「回った後の出足もいい」と全ての足が高レベル。今節の活躍は決してフロックではなくパワーに裏付けされたものであり、優勝を狙えるレベルにも到達している。

　3月にSG初出場を果たした若松クラシックでは、水神祭は果たしたもののFに散りほろ苦い結果に終わった。ただ、その苦い結果が今の原動力になっている。「若松の結果のままで終わったら悔しい。旋回力も調整力ももう一段階上に引き上げて、もう一回SGに出たい。レーサーとして今が生まれ変わる最後のチャンスだと思うので、自分を変えていきたい」

　昨年は5月に平和島のGⅡMB大賞を制しながら、その後にレース中の事故で2回も大けがを負い出走回数不足でB2級に降格。前期（昨年11月～今年4月）はA2には復帰したもののSGを目指すには、何としてもA1に戻らなければならない。「出走表の適用勝率の7.65はB2の時のものだけど、今度はA1で本当に7.65の勝率をマークしたい。だから今節もこのまま突っ走るつもりです」。
今の意欲に満ちた奈須なら予選最終走の不利枠も克服可能。持ち味の豪快なレースで、真のSGレーサーになるべく道を切り開く。（森　大輔）

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