【岸和田競輪・GⅠ高松宮記念杯】恩師に通夜でのV報告ならず 古性優作は「福井勢に変な気を遣わせた」
 古性優作(34)=大阪・100期・SS=の思いは届かなかった。大会2日目の18日に、郡山久二さん(享年60)=大阪・55期、2014年引退=が逝去。
郡山さんを恩師と慕う古性は、先頭でゴールする瞬間を大阪の空へ報告するために走った。だが目の前の脇本雄太に、直線で迫ることができなかった。

 「寺崎君にすべて任せていた。掛かりがすごかった」と主導権を取ったスピードに舌を巻いた。さらには「脇本さんが僕にチャンスがあるように踏んでくれた。福井勢に変な気を使わせてしまった」とも。

 「自分は今回、自力だと勝ち上がれていない感じだった。近畿の選手に助けてもらった」と悔しさは秘めて感謝の気持ちを表す言葉を続けた。

 それでも思い出すのは恩師との練習。「A級のときから面倒を見てもらい、成長する過程を見てもらうことができた」。チャンピオンユニホームを着た姿で送り出せたことにうなずいた。

 「優勝したかった」。
最終日の22日の夜、通夜に駆けつける。「ひとつひとつ課題に取り組んで、力をつけられるように」。最後の対面でも、固く誓うはずだ。

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決勝レース終了後、報道陣の前に姿を現した古性優作


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