
岸和田競輪で6日間にわたり開催されたGⅠ「第76回高松宮記念杯競輪」は最終日の22日、最終12Rで決勝を行い、脇本雄太(36)=福井・94期・SS=が寺崎浩平マークから番手捲りを放って2度目の大会制覇を果たした。
脇本は賞金5090万円(副賞含む)を加算。
大会の総売上額は132億4619万500円で、目標の130億円を上回った。
表彰式後、近畿勢に胴上げされる脇本雄太
■ヒーロー
「寺崎君が中団がいいと行っていたので古性君に取ってもらった」。レースは初手から理想通りに進んだ。前受けの太田海也が南関勢を赤板で突っ張った。打鐘では寺崎がすかさず太田を叩き、鐘3半では近畿3車が出切った。そこでもう、勝負あり、だった。
脇本は「今回も近畿の仲間たちに助けられた。打鐘の仕掛けで、寺崎君の気持ちが伝わった。古性君の気持ちをくみ取ったうえで、2人で勝負したいと思った」とBS番手捲り。18日に恩人の郡山久二さんを亡くした古性とのマッチレースに持ち込んだ。
これでGⅠ制覇が10度。史上6人目の快挙だ。6つのGⅠ全冠制覇とGP優勝を史上初めて達成したのが2月。さらにこれで、6大会すべてを複数回制覇する〝ダブルグランドスラム〟にも、あと競輪祭と全日本選抜だけになった。
だが本人はそんな形式的なことには興味がないようだ。それよりも、「自分の中で新しいことに挑戦する、GⅠの中で変化を達成できていくのがモチベーション」と語った。番手回りや自力戦での自在性を今後の課題に挙げている。
今大会は猛暑の中、先行したラインが上位を占めるレースが多かった。
脇本は賞金5090万円(副賞含む)を加算。
GⅠ制覇を10回の大台に乗せた。2着は脇本後位の古性優作。2人に大きく離された3着は、深谷知広マークから直線で追い込んだ郡司浩平。
大会の総売上額は132億4619万500円で、目標の130億円を上回った。
<関連表>【競輪】GⅠタイトル10回以上の選手
表彰式後、近畿勢に胴上げされる脇本雄太
■ヒーロー
地元地区の結束が、脇本に2度目の宮杯完全Vをもたらした。前を任せたのは同県の寺崎浩平。後ろには何度も大舞台をともに戦ってきた古性優作。まさに鉄壁の布陣だった。
「寺崎君が中団がいいと行っていたので古性君に取ってもらった」。レースは初手から理想通りに進んだ。前受けの太田海也が南関勢を赤板で突っ張った。打鐘では寺崎がすかさず太田を叩き、鐘3半では近畿3車が出切った。そこでもう、勝負あり、だった。
脇本は「今回も近畿の仲間たちに助けられた。打鐘の仕掛けで、寺崎君の気持ちが伝わった。古性君の気持ちをくみ取ったうえで、2人で勝負したいと思った」とBS番手捲り。18日に恩人の郡山久二さんを亡くした古性とのマッチレースに持ち込んだ。
これでGⅠ制覇が10度。史上6人目の快挙だ。6つのGⅠ全冠制覇とGP優勝を史上初めて達成したのが2月。さらにこれで、6大会すべてを複数回制覇する〝ダブルグランドスラム〟にも、あと競輪祭と全日本選抜だけになった。
だが本人はそんな形式的なことには興味がないようだ。それよりも、「自分の中で新しいことに挑戦する、GⅠの中で変化を達成できていくのがモチベーション」と語った。番手回りや自力戦での自在性を今後の課題に挙げている。
今大会は猛暑の中、先行したラインが上位を占めるレースが多かった。
その中で、捲りを連発して4連勝。猛烈な脚力を見せつけた。さらに位置取りやマーク戦でのヨコの強さが備わってくれば、史上最強の競輪選手が誕生する。(野口雅洋)
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