
5年8カ月ぶりの当地Vを狙う平田忠則
役者の違いを見せつけた。準優10Rで平田忠則(48)=福岡・80期=は3コースからまくり差して先頭争いに持ち込むと、庄司樹良々と濱本優一をさばいて値千金の白星を奪取。
準優前までは「なかなか1着が取れない」と嘆いていたが、今節初勝利をここ一番で奪ってみせたのは百戦錬磨のなせる業だった。
機力もここに来て上昇ムード。今節は7点勝率復活の要因となった伸び型ではなく出足型の調整に取り組んできたが、「やってきた調整にやっと正解を出せた」と出足や回り足は二重丸を付けられるレベルに到達。「これなら勝負になります」。勝負どころにしっかり合わせてきたのもさすがだ。
近年はA1残留が危ぶまれるほどの低迷期もあったが、2期連続で7点勝率をマーク。この復活劇の裏には今を時めく一期上の先輩である中辻崇人の存在がある。「僕を見かねた中辻さんが伸び型のペラを伝授してくれて。今まで伸び型のペラなんかやったことなかったけど、自分をまたゼロからリスタートするチャンスだと思ってここまで戻れた。中辻さんには感謝しかない」
三都市対抗戦という支部の威信をかけた今節で、ドリーム1号艇に選出されたことも重々承知している。「ドリーム1号艇に選んでもらっておいて優出で満足するわけにはいかない。福岡は優勝から遠ざかっているし、久しぶりに優勝したい」。
GⅠ4Vで通算83Vの実績は今節においては他の追随を許さない。今節最大の実力者が、〝主役はオレだ〟と言わんばかりのレースで締めくくる。(森 大輔)
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