
6コースまくり差しで優勝した山本寛久
大村ボートで4日間にわたって争われた「西日本スポーツ杯」(優勝賞金105万円)は最終日の25日、12Rで優勝戦を争い、6号艇の山本寛久(49)=岡山・79期=が大外からまくり差して勝利。前回4月当地戦以来となる今年2回目、通算では64回目の優勝を挙げた。
◆大村12R優勝
着
枠
選 手 名
年
支部
期別
コース
ST
今節成績
1
6
山本 寛久
49
岡山
79
6
09
522132
2
1
上平 真二
51
広島
75
1
09
211331
3
4
前田 聖文
37
愛知
105
4
20
232222
4
2
菅 章哉
36
徳島
105
2
17
152121
5
5
小野 達哉
39
大阪
108
5
16
361112
6
3
松崎 祐太郎
37
福岡
100
3
14
231141
3連単 72950円(90番人気)
決まり手=まくり差し
■ヒーロー
緑のカポックが大雨の中、1Mを鋭く切り込んで抜け出した。枠なり3対3で行われた優勝戦。山本寛久は大外6コースからトップタイのコンマ09のSを放ってグイグイと伸ばすと、同じ09のSからイン先マイの上平真二の内をまくり差し。BSでは並走状態だったが、2Mは内有利に先マイ。上平を突き放して、大波乱を演出した。
「初優勝以来かな」と話した大外からのVに一役買ったのが、今節の相棒だった53号機の存在。選手間からも「トータルで一番出ているのでは」と評判。操る山本自身も「たぶん出ていると思います」と話すほど自慢の仕上がりだった。
大村では前回参戦時の4月に続く連続Vで、通算7Vと好相性。「たまたまいいエンジンを引いているだけですよ」と謙遜するが、今節から新エンジン、そして新燃料という誰もが手探り状態での戦い。それでも結果を残したのだから、さすがは記念レーサーだ。
ピット内では寡黙なシーンが目立つが、表彰式のステージでは「6号艇だったので当たった方は少ないと思います。前回(4月)と一緒で雨が降っていますけど、(自分の力で雨を)やむようにしますので気を付けてお帰りください」と集まったファンの笑いを誘ったように、ユーモアにあふれる一面も持つ。そんなウイットに富んだ49歳の次節は地元・児島でのGⅡ戦。今回の優勝が弾みになるに違いない。(造田大)
■プロフィル
◆山本寛久(やまもと・ひろひさ)1976年6月2日生まれ。岡山県出身。倉敷工高卒。1996年11月、児島デビューの79期。同期は吉川元浩、中辻崇人、岩崎正哉ら。2001年4月に宮島で初優勝。これで通算64Vで、GⅠは14年6月若松周年、23年10月福岡周年の2V。平尾崇典(52)=岡山・78期=とは、いとこ同士。
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優勝トロフィーを持つ山本寛久