『ガキ使』の挑戦シリーズでのダウンタウン松本さんにはハラハラさせられた…相方不在の金属バット・友保が今こそH Jungle with tに学ぶこと
『ガキ使』の挑戦シリーズでのダウンタウン松本さんにはハラハラさせられた…相方不在の金属バット・友保が今こそH Jungle with tに学ぶこと

週刊文春の報道をきっかけに活動休止となったダウンタウン松本人志。型やぶりなスタイルが人気のお笑い芸人、金属バットは一連の報道を見聞きしてどう思うのだろうか。

取材当日、小林が体調不良で欠席するなか、友保が一人で答えるが…。

H Jungle with tに何を学ぶか

——本日残念ながら小林さんが体調不良のためお休みということで、友保さん一人での取材となります。

友保 うちのおハゲがほんますいません。

——相方がいないというのはやはり不安なのではとお察しします。これは今、(ダウンタウンの)浜田さんと似た状況なのでは。

友保 いやぁ比べるのは申し訳ないですけど、今D松(ダウンタウン・松本)さんが「とうとう出たね。。

。」で戦ってるじゃないですか。僕もね……小林が劇場で熱を出すという、やってはいけない不祥事をしてしまったんで、一緒なんですよ。言っちゃ悪いんですけどね。そこで僕が何ができるか、フレンチクルーラーさんから何を学ぶか。出前館から何を学ぶか。

——……続けてください。



友保 俺ちょっとその調べさせてもらいまして。D浜(ダウンタウン・浜田)さんが今何してるか。それ調べたところ……なんとH Jungle with tが復活するんですよ!

——浜田さんが小室哲哉氏と組んだユニット、『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント』という爆発的ヒットを生んだで、おなじみの。

友保 だから俺は今何するべきか考えてるんですよ。WOW WAR TONIGHTにどう則っていくかっていう。ただ俺は曲を出してないんでね……。
だからここで俺がどう動くかなんですよ。今んとこピン芸やってきてないんで 、CDさえ出しときゃぁ、ハンバーグ好きとかキャラさえ付けときゃぁ、ピンクのハーレーさえ買っときゃぁ。

——友保さんは音楽活動に興味はあるんですか?

友保 いやだから遅いんですよ。やっといたらね。先に出してバカ売れして、小林休んでる間に涙の復活やるべきやったんですよ。何にもやってきてないですもん、1人で。
1人でやったのがオナニーぐらい。出産も帝王切開やったし。

——帝王切開も大変です。友保さんの近所のインコでしたか、ユニット組んで今年のM-1に出る予定の鳥がいるとおっしゃってましたよね。

友保 あれ死んだんですよ。俺が炭鉱掘ってるところに連れてったら一撃で死んでもうて。

もしピン芸人だったら何をするか

——インコはガスに敏感だから……。

友保 西成なんて法律ないんで穴掘れるんですけど、掘って、ここいったら金塊出るかな思うて。俺もうやってしまったんですよ、ネタみたいな話ですけどね。でも最後にね、インコが言うたんですわ。

——なんて言ったんですか?

友保 「顔は覚えたぞ」って言って死んだ。教えてもない言葉をね。まあ何もソロ活動してこなかったのがここでアダになりましたよ

——(笑)。

インコなき今、友保さんがソロでやるとしたらなんでしょう。

友保 何でしょうね……やるなら「手ごねハンバーグ師匠」とかですかね。またはH forest with t。ジャングルから森、ちょっと弱くなってきますね(笑)。いやぁ何か我がでやっときゃよかったですね、ソロ活動。

——小林さんは絵を描かれてますよね。

友保 僕はあんなの絵と思ってないですけどね、あんなもの。あんな下卑たものを。ゲボですよ。結局僕がやってきたのはnote闇バイトですよ。note書いて小銭を集めるという。ただnoteは吉本的にグレーなんですよ。まだ法整備されてないんで。

——noteってどれくらい儲かるんですか?

友保 いやめちゃめちゃ儲かるんですよ。ほんまは最後に全部金額発表してへへへって言おうと思ったんですけど、引くぐらい入ってもうたんで。ないないしました(笑)。

そうや、何か売れてないときに俺が休んで小林が1人で舞台行ったみたいなことが1回があったんですよ。で後々、小林に「お前あのとき何したん?」言うて、でも教えてくれなかったんですよ。「なんか適当にやって終わったわ」みたいに。で、他のやつに聞いたら、小林が舞台上にホワイトボード持ってきて、一生懸命「原発の仕組み」を説明してたらしいですわ。

——おもしろい(笑)。

友保 あいつがマインクラフトしたって(笑)。「原子力とは……」って説明してまあまあウケたらしいです(笑)。

松本さんがブチギレるところを見た

——全然関係ないですが、私野球が好きで、でも好きな球団が全然優勝しないんですよ。たとえ自分がすごい権力を持っていても、好きなチームを優勝させることはできないわけです。だけど、そういう無力感というのは人間にとって必要なことなんじゃないかなって思うことがあります。

友保 ほう。でも松本さんはなんでも思い通りにしてましたよ。俺1回見ましたよ、『ガキの使い』で。スケボーで大技やりたいからって、ぐるぐる回るみたいみたいなやつ、あと150kmのボール打とうとしたり、思い通りにしてましたよ。
やってましたよそういやぁ、できなくてブチギレて帰るっていうの。ハラハラしましたよ。重力も操ってました。とんでもない男でしたよ。松本さんが「やりたい!」っていうと後輩がみんな必死でできるようにするんですよ。

——『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の挑戦シリーズ、前衛的でシュールなおもしろい企画でしたね。不可能も可能になる。

友保 芸能界を上りつめりゃあね。やっぱ人間が不可能を可能にする瞬間って見ちゃいますもんね。オリンピックと一緒でしたよ、あれは。松本さんの怒る気持ちもわかるし、みんながね、腑抜けたヘラヘラした顔でやってるんですよ。それで怒って楽屋戻ったらカラーひよこを選別してはった。あの人休む暇もない、忙しい人。だって俺らカラーひよこのオスもメスも見分けられへん。さすが松本さんですわ。五臓六腑に染みましたよ。あんまこれ言いたくなかったですけどね。

——芸能界には芸能界の万有引力の法則がある。

友保 でも今回、俺「女衒」って言葉初めて知りましたから。げぜん? ぜげん? むずいすわ。でもクロスバー直撃のナベ(渡邊センス)さん、めちゃおもろいんですよ。お姉ちゃん大好きやったから。ナベさんが女の子に振られてその振られた話を聞くライブとかもあったんですよ。ナベさん繊細やから大丈夫かなぁ……。

——やはり先輩に言われたら女性をアテンドするお仕事、やらざるを得ないのでしょうか。

友保 やらないですよ、俺らは(笑)。やれない。「お姉ちゃんちょっと飲み行かへん?」って道で声かけて、こわいでしょ、これ来たら(笑)。

——たしかに。

友保 「ちょっと今からヒマしてない?」って。絶対、ヤクの売人やん(笑)。

取材・文/西澤千央 撮影/Peta Photo Studio