〈本人直撃〉元不登校YouTuberゆたぼん、海外留学を発表「最近は大学進学も見据えています」…新たな冒険先では「平日は外出禁止」「終日英語漬け」!?
〈本人直撃〉元不登校YouTuberゆたぼん、海外留学を発表「最近は大学進学も見据えています」…新たな冒険先では「平日は外出禁止」「終日英語漬け」!?

“少年革命家”改め“冒険家”を名乗る元不登校YouTuber・ゆたぼん(16)。3月1日、自身のYouTubeチャンネルにて留学することを発表し、話題になっている。

インタビュー前編では、そんなゆたぼんに、留学を決意した経緯や、わずか16歳にして親元を離れる心境について聞いてみた。 

「英語を克服して、いろんな国の人とコミュニケーションが取れるようになりたい」 

不登校となった小学2年生からYouTuber活動をスタートさせ、「不登校YouTuber」として話題になった「ゆたぼん」。

「不登校は不幸じゃない」と発言してきた彼が、中学3年の9月6日に中学校へ初登校したという内容の動画を投稿し、世間を騒がせた。ゆたぼんはその際、集英社オンラインのインタビューにて、学校に行き始めた理由や学校での生活ぶりについて話し、大きな反響を呼んだ。

あれから約1年半が経ち、現在、高校生になったゆたぼん(16)。3月1日、自身のYouTubeチャンネル「冒険家ゆたぼんチャンネル」にて留学をすることを発表し、再び注目が集まっている。

ゆたぼんは4月19日から約3ヶ月間フィリピンに留学して、一度帰国した後、すぐにカナダに留学する予定とのこと。

わずか16歳にして親元を離れる心境について聞いてみた。

――どのような経緯で留学を決めたのでしょうか?

ゆたぼん(以下、同) 僕はもともと英語がそんなに得意ではありませんでした。去年の高卒認定試験も英語以外の勉強は頑張っていたけど、英語は合格する気がなかったので勉強しなかったんですよ。

それで、高卒認定試験で英語以外の7科目は合格しました。そのときから、「英語を克服して、いろんな国の人とコミュニケーションが取れるようになりたい」と思うようになりました。

実は僕、昔から海外に行きたいと思っていて、小学5年生のときにパスポートを取ったんです。

でも、コロナ禍や「スタディ号」での日本1周があって忙しくて、1度も海外に行けないままパスポートの期限が切れてしまったんです。だから、今新しいパスポートを申請中です。

――留学に向けて現在、どのような勉強をしていますか? 

今は英検3級合格を目標に毎日猛勉強しています。最近は英語の勉強が本当に楽しくて、集中していたらあっという間に3、4時間過ぎています。1日中勉強している日もありますね。 

「高校受験を経験してから勉強が今まで以上に楽しいと思えるようになった」 

――ゆたぼんさんがここまで勉強を好きになったきっかけは?

不登校だったときも勉強はやっていたんですけど、高校受験をきっかけに本気で勉強するようになりました。「高校に絶対合格する」というのを有言実行したかったんですよ。

でも結果、内申点が足りず、目標の高校に合格できなかったので本当に悔しかったです。それでも、高校受験を経験してから勉強が今まで以上に楽しいと思えるようになりました。

――進学先に日本航空高等学校 通信制課程メタバース工学科を選んだ理由は?

もともとメタバースに興味があって、アバターを作ったり、仮想空間を作ったりするのがおもしろそうだなと思って入学しました。

でも、実際にやってみるとすごく難しくて、今はメタバースへの興味がちょっと薄れてきています。それでも、高校を辞める気はないので卒業したいとは思っています。

――留学を発表した際、「高校中退するの?」「留年した?」などのコメントが多く寄せられたとのことですが、高校の勉強はどのように進めていくのでしょうか?

入学してからのこの1年間、オンライン授業やスクーリング、レポート提出などをきちんとしていたので、高校1年生分の単位は取れています。

だから、留年もしていないし、4月からは高校2年生に進級予定で、高卒認定試験の英語の単位もここで取れるので、今月には全科目高卒認定試験合格にもなる予定です。

通信制の高校なので、ネットさえ繋がれば海外にいてもオンライン授業やレポート提出ができるんです。だから高校を辞める必要はないんですよ。

ただ、留学先のフィリピンでのスケジュールがけっこうハードで…。1日中英語をみっちり学習するプログラムが組まれていて、平日は外出も禁止されているんです。だから、高校の課題提出は留学から帰って来てからしようと思っています。

今後、どうしていくかは先生とも相談していますし、留学することをすごく応援してくれています。

「両親は今回の留学についても後押ししてくれた」

――留学についてご両親は何と言っていましたか? ゆたぼんさんは過去にSNSやネット上で「YouTuber活動は親にやらされているのでは?」と言われていたこともありますが…。

いえ、そんなことはなくて、YouTubeは小2のときに自分の意志で始めて、今も自分が楽しいから続けています。

親は昔から僕の気持ちをすごく尊重してくれていて、僕が不登校になったときも「そんなに無理して学校に行かんでもいいよ」って言ってくれたし、僕が「YouTube始めたい」と言ったときも「自分がやりたいならやったらいいよ。手伝うし」と言ってくれました。

今回の留学についても、「海外で勉強して、いろんな経験してきたらいいよ」と言って、後押ししてくれました。

僕は両親のおかげですごく恵まれた環境にいると思っています。

――3ヶ月間も親元を離れて異国の地に留学するにあたり、不安などはありますか?

不安な気持ちのドキドキよりもワクワクのほうが強いですね。海外でガッツリ英語を学べるのは楽しみだし、親元を離れて海外留学って「まさに冒険だ!」と思うんですよ。

――留学から帰ってきたらどんなことがやりたいですか?

もうすぐ高校2年生になるので、最近は大学進学も見据えています。そのためにも、帰国後は英検準2級に挑戦したいです。

前回(2023年10月)のインタビューでは、中学校に「気になる女の子がいる」と話したゆたぼん。インタビュー後編では、高校生になったゆたぼんの恋愛事情や友達との過ごし方などについて聞いてみた。かつて、「不登校YouTuber」として炎上も経験した彼はどんな青春を送っているのだろうか?

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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