〈「≠ME」リリイベが突如中止〉「おい」「コラ」特典チケットをめぐりファンとスタッフが怒鳴り合い、ファン同士も掴み合いでカオスに…“壊し屋”側はSNSの犯行計画を“ネタツイ”と関与を否定
〈「≠ME」リリイベが突如中止〉「おい」「コラ」特典チケットをめぐりファンとスタッフが怒鳴り合い、ファン同士も掴み合いでカオスに…“壊し屋”側はSNSの犯行計画を“ネタツイ”と関与を否定

指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ「≠ME」(ノットイコールミー)。彼女たちの10枚目となるシングルの発売イベントで、会場スタッフに対する暴力行為が確認され、警察も介入し、イベントそのものが突然中止になった。

いったい何があったのか。

 

発端は“おまいつ”とスタッフの間で起きたチケットトラブル

4月29日、タレント・指原莉乃(32)プロデュースのアイドルグループ「≠ME」(ノットイコールミー)が、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンにて開催する予定だった10枚目の両A面シングル「モブノデレラ/神様の言うとーり!」発売記念スペシャルリリースイベントが開始直前に急遽中止となる騒動が起きた。

公式サイトでは、以下の文面が中止の理由として報告された。

「会場スタッフに対する暴力行為によって警察が介入する事態となりました。その後、警察、会場、レーベルとも協議の上、運営上安全にイベントを開催することが困難と判断したためイベント中止とさせていただきました」

暴動の中、CDを販売していたテントには複数の人が押し寄せ、数百枚のイベント参加券を強奪といったことも起きていたとスポーツ紙など各紙で報じられている。
 

「スタッフとのトラブルが起こった末に、怒鳴り合いが起きていたようです。さらにそのトラブルの最中には、物販をしていたテントに20名ほどの人が押し寄せ、イベントの参加券が奪われたと報じられていました。一部報道では“事件”を起こしたのは、イベントなどで騒動を起こして楽しむ『壊し屋』『厄介』と呼ばれるトラブル集団で、イベント前日には『伝説の乱闘があるかも、乱闘したい人、見たい人来てください』と“犯行“を匂わせる文章をSNSに投稿していました」(スポーツ紙記者)

2019年に結成された≠ME は、2025年2月に埼玉スーパーアリーナで 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を成功させたばかり。そんな≠MEの会場でなにが起きたのか。騒動の中に居合わせた複数のファンたちが集英社オンラインの取材に応じた。
ファンは「今回の事件は、報道されているような短絡的な事件ではないと思うんです」と話す。
 

「トラブルの発端は確かに『トラブル集団』の彼らかもしれません。彼らはいつもイベントで最前列に参加するファン、通称“おまいつ”(「お前いつもいるな」の略、アイドルの現場やイベントにいつもいる人のことを指す)とも呼ばれています。

この“おまいつ”とスタッフの間で起きたチケットトラブルです。
今回のイベントは対象商品を購入するとメンバーを見送れる『お見送り参加券』がもらえるのですが、この券1枚とライブを優先で見れる『優先観覧エリア入場券』1枚が交換できるんです。その交換は1人1度まで。こうしたことのすべての説明は公式サイトに今でも掲載されています」(参加したファンA氏)

「怒りのボルテージは全く収まらない様子でした」

イベント内にて重宝されるこの”優先観覧エリア入場券”の交換回数を巡り、口論があったという。

「『優先観覧エリア入場券』の交換は1回だけですが、『お見送り参加券』は1人5枚までもらえる。その5枚をお見送りに使わず、『優先鑑賞エリア入場券』と交換してもいいのではないかと運営のスタッフに質問したファンがいたようなんです。それで実際に5枚とも『優先鑑賞エリア入場券』と交換したファンが複数いたというのが、騒動を起こした“おまいつ”の主張でした。

とはいえ、公式サイトでは『優先エリア入場券』の交換は1人1度までと発表されているし、スタッフは『1人1枚のみの交換だ』と、“おまいつ”の主張をつっぱねた。その行動に対して『実際に5枚交換できたファンがいる』『なんで特別待遇するんだ』と口論が始まったのです」(A氏)

運営とファン数人のトラブルはしだいにヒートアップし、怒鳴り合いとなった。

「スタッフと“おまいつ”の声はどんどん荒くなっていき、『ふざけんなよ』という怒鳴り合いになっていきました。さらには怒鳴り合いの中、“おまいつ”とスタッフは掴み合いが始まって、それを周りが止める騒動に発展しました。そこでスタッフ、ファンが入り混じりながら転んだりしていた。さらに、その掴み合い騒動に乗じて、横の物販されているテントに全く別のファンたちが一気に押し寄せる大暴動にまで発展したのです」(A氏)

この怒鳴り合いや暴動の渦中で、なんとかトラブルを収めようと仲裁していたという別のファン男性B氏にも、話を聞いた。



「僕が到着した頃にはすでに物販テントやその周辺で騒動が起きていました。まずは知人ファンとスタッフのもみ合いや怒鳴り合いを制止したのですが、彼らの怒りのボルテージは全く収まらない様子でした。ファンもスタッフもどちらも大きな声を上げていて、もうどっちがどっちかわからないような状態でした」
 

“おまいつ”は犯行計画を「ネタツイ」ですと主張

不穏な空気が伝染したのか、会場の別の場所でもこの騒動と関係ないファン同士のトラブルまで起きたという。

「暴動の中心となった物販テントの横では、また別のファン同士の掴み合いが起こっていた。理由は分からないのですが『おい』『コラ』というような声と共に掴み合ったのか、1人のファンのTシャツが破けていた。あっちこっちで似たような騒ぎがあったんです。
僕はスタッフと共にその喧嘩を止めていました。すると、ようやく警察が到着したんです。そのあとは警察の制止により事態は収束へと向かっていきました。

今回暴れた連中がどこまで組織立っていたかはわかりませんが、最初の“おまいつ”とは別のグループで、もう少し若い子で形成されたグループでした。より過激なことをしたのもこの若手だったという認識です。あと一部報道で『犯行計画』などと“おまいつ”たちのグループが襲撃計画をたてていたように報じていますが、これらは“ネタツイ”だと彼らは話しており『計画性はなかった』と主張しています」(B氏)

握手券やライブ入場券を巡るトラブルは、他のアイドルのイベントでも少なくない。



「正直、こういったオペレーションのトラブルってアイドルに限らず、さまざまなイベントやライブで起きることだと思います。一概にどちらが悪いとは思いませんが、こういったアイドルの現場ではファンのマナーの悪さが目立つ。そのファンに引きずられるように、運営の不手際も目立つように感じます。お互いにもう少し歩み寄りながら、よい雰囲気の現場になればうれしいんですが」(B氏)

自分の好きなアイドルを一番近くでたくさん見たいなどの気持ちもあるのだろうが、決められたルールは守るべきだ。少なくともステージに立つ演者たちは身勝手なトラブルを望んでいないだろう。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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