
全国の小中学校教員が教え子らの盗撮画像をSNSで共有していた事件。愛知県警は器物損壊と不同意わいせつの疑いで横浜市立小の教諭小瀬村史也容疑者(37)を再逮捕した。
変態同士がSNSで感化され新たな犯罪がおきていた可能性…」
「他のメンバーがリコーダーに体液を付けている動画を見て、自分も同じことをやりたい気持ちになった」
小瀬村容疑者は2024~2025年にかけて、神奈川県内の施設で女児3人のリコーダーに体液を付着させるなどした疑いがもたれている。
「“リコーダー事件”はこれまでに同様の行為をしたとして、名古屋市立小の元教諭・水藤翔太(34)、同市立小教諭・森山勇二(42)両被告が器物損壊罪で起訴されており、小瀬村容疑者で3人目となります。小瀬村容疑者がスマホに“行為”の様子を自ら動画撮影し、保存していたことから事件は発覚した。
教員たちによるチャットグループでは、メンバーが盗撮動画を投稿すると『いいですね~』『羨ましい』などとチャットにカキコミ、動画を講評する“品評会”を行なってきた、変態同士がSNSで感化され、新たな犯罪が起きていたリスクがある」(社会部記者)
今回で4回目の再逮捕となった小瀬村容疑者だが、これまで「性的姿態等撮影及び児童ポルノ製造」「性的撮影記録提供等」「不同意わいせつ」など6つの罪で起訴されており、10月1日に行なわれた初公判では、「間違いありません」と起訴事実を認めている。
「小瀬村はグループのなかでも“古参”で主犯の森山被告から信頼されていたようです。盗撮被害者が6人と他の変態教員より多く、さらに不同意わいせつの罪にも問われている。
起訴状によると被害者のショーツのなかに手を入れ、スマホで撮影したり、別の被害女児にも陰茎を押し付けるなどのわいせつ行為も行ない、手口も極めて悪質です」(司法担当記者)
「リコーダーの授業の前はアルコール消毒をさせてほしい」
所属していた地域のフットサルチームではポイントゲッターとして活躍。職場では「熱血教師」と呼ばれ、児童からも慕われる存在だったが、感受性の強い一部児童からは「キモい」と煙たがられていた小瀬村容疑者。
事件発覚後に勤務先だった小学校で行なわれた保護者説明会に参加した保護者はこう証言していた。
「小瀬村は低学年の児童や保護者から好かれていたのか、保護者が泣きながら『子どもたちに今回の事件のことをどう伝えたらいいのか』と質問していたのが印象的でした。当時、小瀬村は3年生の担任を受け持っており、一部の児童からは『コセムー』と裏で呼ばれていました。
『コセムーがなにかヤバいことをした』とクラス内で騒がれているそうです。
児童のなかには『いつコセムーは戻ってくるの』と保護者に聞く子もチラホラ。そんな児童の純粋な質問に、保護者がどう説明すればいいかと葛藤しているとのことでした」
相次ぐ変態教師たちの再逮捕報道に保護者も怯えている。6人目の逮捕者となった澤田大樹容疑者が勤める豊島区内の小学校に我が子を通わせる保護者(40代)は再逮捕の報道を受け、肩を震わせた。
「先日の保護者会で澤田先生の逮捕容疑は『昔のロリコン本の画像をチャットに投稿した』件(児童ポルノ禁止法違反の疑い)だと聞いていました。
ですが、これだけグループ内で余罪がドンドンでてくると、本当にその容疑だけなのかと疑ってしまう。現に、澤田先生は取り調べに対して『盗撮もした』と供述しているわけですから…。
保護者会で、学校側は再犯防止のため、教師のスマホの持ち込みの制限を徹底することを話していました。ですが保護者からは『体操服登校を認めてほしい』『更衣室での着替えは着替え用ポンチョタオルの使用を認めてほしい』と自衛を訴える保護者が多くいました。
今回の再逮捕報道で、私も『リコーダーの授業の前はアルコール消毒をさせてほしい』と面談のときに話そうとおもいます。今の時代、我が子をどう守るか保護者も学校に預けっぱなしでなく、それぞれが考えなければいけない時代だと改めて感じました」
“変態教員グループ”が教育現場に与えた影響はあまりにも大きい、事件が起きた学校は保護者や生徒から信頼を取り戻すことができるのか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班