〈北海道・壁のなかに看護師遺体〉「サービスしろって上から目線」逮捕されたバー経営者(49)かつて競走馬を運ぶ仕事に従事、「女好きって感じ」被害女性とトラブル
〈北海道・壁のなかに看護師遺体〉「サービスしろって上から目線」逮捕されたバー経営者(49)かつて競走馬を運ぶ仕事に従事、「女好きって感じ」被害女性とトラブル

北海道日高町のバーの店内に女性の遺体を隠したとして道警に死体遺棄容疑で逮捕、送検された同店経営者の松倉俊彦容疑者(49)。被害者の看護師・工藤日菜野(ひなの)さん(28)は数年前からの常連客で、2人の間にトラブルがあった可能性が浮上した。

工藤さんの死因は首を絞められたことによる窒息死で、道警は殺人容疑も視野にトラブルの解明を急いでいる。

閉店時間を過ぎても帰らないで「サービスしろ」

事件現場のバーの近くの店舗を営む経営者は2人の間の「噂」を度々耳にしたことがあるという。

「松倉さんには妻子がありましたが、被害女性とも交際していて金銭トラブルもあったとこの界隈では噂になっていました。

松倉さんは『陽気なおじさん』って感じで慕っている人もいる一方で、距離感が近くて馴れ馴れしいというか、苦手にしていた人も結構いましたね。女性関係が派手だったかはわかりませんが、女好きって感じも醸し出してましたよ」

近隣の飲食店男性は松倉容疑者のことをこう証言した。

「話し方がちょっと上から目線なところがありましたね。とりあえず何でもかんでも否定から入ってきたり、『俺はこう思うからこうしろ』みたいな感じでしたね。うちに来ても閉店時間を過ぎても帰らないで『サービスしろ』みたいなこともあったんで、あんまり関わり合いになりたくないタイプの人でしたね。

僕の周りでも松倉さんのことを苦手にしてた人が多くて、肝心のバーの客の入りもイマイチというか、スカスカだった印象があります。そんなこともあって今回の事件は『やっぱりな』って正直感じますね」

一方、松倉容疑者と交流のある別の飲食店経営者は、「正直びっくりですね」と事件に対して違う感想や印象を持っていた。

「松倉さんは他人にキレたりとか、そういうことをするタイプではないです。お酒が入ってちょっと声が大きくなるかな、ぐらいのことはありましたけど。性格としては明るい方ですね。

被害者の女性は何回か顔を見たことがある程度でお話ししたこともありませんが、松倉さんと付き合っているという噂みたいなのはありました。小さい町なので、ちょっとしたことでも『一緒にいた』とか噂になります。私も外で2人が一緒にいるのを見かけたことはあるんですけど、『店が終わったから一緒に飲んでるのかな』ぐらいに思っていました。

松倉さんは若い層からは兄貴的な存在として慕われていたし、人を殺めるどころか、遺体を壁の中に隠すような猟奇的な事件を起こすようなことは想像がつかない。細かい性格まではちょっとわかんないですけど、『なんであんな隠すことなんてしたのかな』と思います」

競走馬を運ぶ仕事をしていた松倉容疑者

バーは最近では営業日もまちまちだったという。この経営者が続けた。

「バーの開店自体は7~8年前で、最初の頃は毎日営業していましたけど、最近は『週末営業』みたいな感じでしたね。日中は灯油の配達の仕事もしながらの掛け持ちだったんで、平日に前を通ったら閉まってる時も結構ありました。

バーでの勤務態度は真面目だったと思います。お酒が入ると声が大きくなることもあったけど、叫ぶとか怒鳴るとかじゃなくて、元々の話し声が大きくなるみたいな感じです。

マツクラさんの出身は函館と聞いたことがあります。いつごろ日高に来られたのかはわかりませんが、バーを開店する前は違う仕事をしていました。

競走馬を運ぶ仕事です。門別競馬場の所属ではなく、平取町内の会社に勤務して、競走馬を運ぶ仕事をしていたのは知っています」

被害者の工藤さんは昨年の大みそかから行方不明になり、1月10日、死後約10日経過した状態で発見された。道警はその1週間ほど前から松倉容疑者の任意聴取を始めており、経営者は何となく違和感を覚えていたという。

「女性が行方不明になって、遺体を隠して臭いを消すために空気清浄機をガンガンかけてたとかの状況は報道でしかわからないですけど、松倉さんを8日に見かけたんですよ。

ちょうど灯油の配達してるところで、普段ならお互い会釈するなりなんかあったんですけど、その時はなんかちょっと目を伏せてる感じだったんで、『なんかいつもと違うな』って思ったんです。その2日後に逮捕なんで、もうその時には家宅捜索とかも入っていたんですかね」

現在、松倉容疑者がバーの他に働いていた会社の関係者はこう証言する。

「松倉がウチで働き出したのは6、7年前のことでした。当時、バーをやっていて水商売だけだと将来不安だという話でそれならウチでどうだい?って話をしたら『働きたいです』という事でお願いしました。ウチでは配達をやってもらっていましたが、これまで遅刻も無断欠勤もありませんでしたし真面目に働いてくれていましたよ。

正月明けは6日から働き始めてくれていたのですが、松倉はその頃にはもう警察に呼ばれていました。その事について本人も『警察から疑われて調べられています』と言っていました。

もちろん何かやったのか? とは思いましたよ。

ただ、本人が『仕事は問題なく出られるので大丈夫です』と言っていたので、プライベートな事ですし、仕事が大丈夫なら大丈夫なんだろうとそれ以上は尋ねませんでした。最後に勤務したのは9日です。その日も本当に普段通りに勤務して、松倉は普通でした。だからこそ、本当驚いたというか……」

人気ドラマ『ロイヤルファミリー』で再び脚光を浴びた競走馬の産地、日高。かつてその仕事に関わっていたというバーの経営者が起こした猟奇的な事件が、日高のイメージを凋落させないことを願う。

※「集英社オンライン」では、今回の事件についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(旧Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

編集部おすすめ