北海道大会を制し、東海大札幌は10年ぶり7回目の選抜に挑む。

投手陣は左右の二枚看板を要する。背番号1の左腕・矢吹太寛は昨秋公式戦31回を投げて防御率0.87・奪三振33と奪三振能力がある。最速144キロの直球を武器に打者を抑える。背番号10の高橋英汰は公式戦は32回を投げて防御率1.13・奪三振27と安定感がある。主にリリーフとして活躍し最速143キロの直球にスライダー、フォークなどの変化球も操り打者を抑える。昨秋北海道大会では2人の継投で繋ぎ、決勝戦の北海(北海道)戦では完封リレーも果たしている。3人目として期待されるのが背番号11の砂田左漸。14回を投げて防御率0.64を記録。先発からリリーフと多様な役割を任され明治神宮大会初戦の大垣日大(岐阜)戦では9回に登板し、三者凡退に抑えるなど期待に応えた。

打撃陣は初球からフルスイングをしていき投手にプレッシャーをかけていくスタイルが特徴だ。昨秋1番を打った山口聖夏は昨秋公式戦打率.250ながら北海道地区大会の札幌第一戦で逆転サヨナラタイムリーを放つなど勝負強い。4番太田勝馬は打率.300・打点10をたたき決勝の北海戦では優勝を手繰り寄せた2ラン本塁打も記録した。背番号14太田勝心も準決勝の札幌日大戦で走者一層となる3点三塁打を放っている。2人は双子で同時出場も期待される。遠藤監督がキーマンに挙げた5番の八鍬航太朗は打点8を記録し力がある。

昨秋の北海道大会では10試合で9通りオーダーを組み直した。一冬超えてどのようなオーダーで固まるのか楽しみにしたい。旧校名の東海大四高で前回選抜出場した際は準優勝になるなど全国で力を発揮した。それ以来10年ぶりとなる選抜出場で前回大会をこえる優勝を果たせるか注目したい。

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