日本サッカー界を長年にわたって牽引し、いまや実業家としても活動の幅を広げている本田圭佑氏(39)が、サッカー選手としてのキャリアについて語った。
6月13日、都内で行われたmgh株式会社のブランド発表会に、本田氏は取締役兼CVOとして登壇。
発表会の終盤には記者から、“スローガン”にちなんだ質問が飛んだ。
本田氏は「ご自身が“殻を破りたい”と感じていることは?」との問いに、一瞬考え込む。「選手としてですか?」と笑みを浮かべつつ、「ちょっとレベルの低い話になってしまうけれど」と前置きしながら次のように語った。
「アスリートとして僕の年齢に突入すると、怪我が最大の敵になるんです。トレーニングで毎日追い込むことなんて容易い話。だけど、そこが難しんじゃなくて、怪我をしてしまうというところが、とにかくハードルが高い。そして、そのハードルは年々上がっていくんです」
本田氏は言葉を選びながらも、プロとしてのリアルな悩みと向き合う姿勢を見せて、会場を静かに引き込んだ。それでも「シーズンを通してプレーするつもりはないが、必要とされたクラブで、条件さえ合意できれば、体が持つ限りできるだけ長くプレーをし続けたい」と現役続行を宣言。「僕の今後のサッカー選手としての大きなチャレンジ」とし、意気込みを示した。