
【画像】「また燃料にするよ」逆風に立ち向かう馬瓜エブリンの覚悟と再出発
女子バスケットボール日本代表で東京五輪銀メダリストの馬瓜エブリンが、6月30日の退団報告に続く形で、自身のインスタグラム(@evelyn_mawuli)を更新。心無い言葉を投げかけられた過去を振り返りながらも、それをバネに再び立ち上がる決意を表明し、多くのファンに希望と感動を与えている。
「お前があんな選手になれるわけないだろ」「エブリンはいらない」「お前が悪い」。
投稿には、これまで馬瓜が向けられてきた数々の批判や否定的な言葉が綴られていた。小学生の頃から現在まで、幾度となく投げつけられてきた言葉を「全部覚えてる」と告白し、静かに根に持つ性格だと自ら語る。
だが、それを“燃料”に変えて、何度も実力と結果で覆してきた。「ずっと“なにくそ”でやってきた」と振り返りながらも、「もういいよ」と心が折れかけた瞬間も赤裸々に語る。
それでも彼女は、「またやってやんなきゃだ。こればっかりはしょうがない。たぶん宿命」と言い切った。
一度は力尽きかけた気持ちを、再び奮い立たせる力強い決意。その背景には、これまでの人生で得た教訓がある。
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本能寺の変のような裏切り、嫉妬や誤解、スケープゴートにされた経験……。そのすべてを自らの言葉で整理し、学びとして語る姿は実にリアルだ。
「もっと人に頼っていい」「思っている以上に味方は多い」「運動と食事が最後の砦」「井上先生が守護神」これらの言葉からは、彼女がどれだけ傷つき、そしてどれだけ前向きに乗り越えようとしているかがにじみ出ている。
「一生記憶に残る出来事をありがとう。また燃料にするよ。さ、また明日から前向いて進みましょ。うまくいくから。」その言葉は、どこまでも前向きだ。そして、彼女を支えてきたファンにとっても、忘れられない励ましとなった。
どんなに大きな風が吹こうと、それをエネルギーに変えて進んでいく馬瓜エブリン。今回の投稿は、ただの告白ではなく、再び世界の舞台に立ち上がる「宣言」そのものだった。
この強さと優しさを持った選手の未来は、きっとまた誰かの希望になる。