犬が持っている『習性と能力』4つ 飼う前に理解しておくべきポイントとは
電柱にマーキングの跡

犬が持っている習性と能力

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犬の習性には、先天的な習性と後天的な習性があります。

先天的な習性とは、犬に見られる特有の行動様式のことを言います。後天的な習性とは、普段の生活の中で自然と身についた習性であり、いわゆる癖のことを言います。

犬特有の習性を受け入れることができない場合、犬との暮らしが飼い主にとって不快なものになる可能性が高く、犬を飼うべきではないと言えます。

先天的な習性は、しつけで完全に無くすということが難しいためです。犬を飼うときは、先天的な犬特有の習性があるということを知り、理解しておかなければなりません。

また、犬を飼う前には、犬が持つ能力についても知り、愛犬の安全で快適な生活を守るためによく理解しておく必要があります。

1.マーキングをすること

マーキングをすることは、犬が持っている習性です。

マーキングは問題行動として捉えがちですが、犬の習性であり、しつけではやめさせることが非常に難しいです。

自宅の室内や庭でマーキングをしてしまうことがあります。お散歩中、あちこちでマーキングをしてしまい、他人に迷惑をかけてしまうことがあります。

お出かけ先でもマーキングをしてしまうことがあるため、マナーベルトやマナーパンツなどの着用が欠かせません。

自宅でマーキングをするのは、「ここは私のテリトリーだ」と主張するためです。外でマーキングをするのは、犬同士の挨拶(名刺交換)のような意味があります。

マーキングは、オス犬にもメス犬にもある習性です。ストレスによる行動なのか、病気によるお漏らしなのか、習性によるマーキングなのか、見極める必要があります。

2.ベッドやクッションやソファーをホリホリすること

ベッドやクッションやソファーをホリホリするのは、犬が持っている習性です。

その場所でくつろぎたいとき、その場所で眠りたいときにホリホリすることがあります。この行動は、犬にとっての寝床作りです。

飼い主がキレイに整えていても、寝心地をよくするため、安全を確認するため、ホリホリすることがあります。

ブランケットや毛布であると、犬がホリホリすることでグシャグシャになり、人間から見ると“逆に寝心地が悪そうだけど…”ということがあります。

また飼い主が整えても犬はホリホリします。ベッドやクッションやソファーに穴が空いてしまうこともあります。しかし、ただ黙って見守ってあげる必要があるでしょう。

3.地面に穴を掘ること

犬が持っている『習性と能力』4つ 飼う前に理解しておくべきポイントとは
穴掘りをする子犬

地面に穴を掘るのは、犬が持っている習性です。

自宅の庭が穴だらけになってしまったり、花壇を掘り返されてしまったりすることがあります。公園で穴掘りをする犬もいますし、砂浜で穴掘りをする犬もいます。

犬が野生であった頃は巣穴を掘って暮らし、地面に穴を掘って食料を保管していました。その名残りから穴掘りをすることがあります。

また、巣穴の中で暮らす小動物を捕らえる狩猟犬として活躍した犬種もいます。

家庭犬として暮らすようになった今も、狩猟犬であった頃の名残りから穴掘りをすることがあります。

4.人間とコミュニケーションをすること

犬は、犬同士だけでなく、人間ともコミュニケーションをすることができる能力を持っています。言葉を話すことはできませんが、飼い主がよく使う言葉を覚えることはできます。

犬は飼い主とのスキンシップやコミュニケーションを大切にする動物です。常に飼い主とコミュニケーションをしたがっています。

犬と会話をするときは、短い言葉を使い、ゆっくりとはっきりと話しましょう。愛犬が言葉を多く覚えてくれると、コミュニケーションも円滑になります。

また、一緒におもちゃで遊ぶこと、お散歩に行くことも、愛犬と飼い主との大切なコミュニケーションです。

そして、愛犬が社交的な性格で人間を好きなタイプなのであれば、他人とのコミュニケーションもさせてあげましょう。

まとめ

犬が持っている『習性と能力』4つ 飼う前に理解しておくべきポイントとは
舌を長く出して笑顔な犬

犬が持っている習性と能力を4つ解説しました。

  • マーキングをすること
  • 地面に穴を掘ること
  • ベッドやクッションやソファーをホリホリすること
  • 人間とコミュニケーションをすること

犬の習性が飼い主を困らせてしまうことがあります。やめさせることが難しく、悩みの種になってしまうことがあります。よく理解し、犬を迎えるようにしましょう。

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