押し入れに閉じ込められ、置き去りにされた『14歳のボロボロ老犬』を保護…涙あふれる『ビフォーアフター』に反響「心が痛い」「幸せに」

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押し入れに閉じ込められて過ごし、最後は飼い主に置き去りにされた14歳の犬。保護までの経緯や保護されて間もない頃の様子がInstagramに投稿され、記事執筆時点で7万9000回再生を突破し話題に。

また保護されてからしばらく経ち、少しずつ変化が見えてきた現在の様子もご紹介します。

置き去りにされた犬を保護

「ボイスオブアニマルズ」は山口県宇部市と山陽小野田市を中心に活動している動物愛護団体です。14歳のポメラニアン「ルナ」ちゃんは、ネグレクト状態で置き去りにされているところを保護されました。

元の飼い主も最初はルナちゃんを可愛がっていたようなのですが、鳴き声がうるさいという理由で途中から押し入れに閉じ込めるように。そして最後はルナちゃんが逃げられないよう、紐で結んだキャリーケースに入れて押し入れに閉じ込めたまま放置し、自分は施設に入ってしまったのだとか。

ルナちゃんを心配した近所の方が老犬ホームをすすめても、飼い主は「一銭も払わない」「2週間もすれば餓死する」などと言い、聞く耳を持たなかったそうです。

近所の方がボイスオブアニマルズに相談してくださったおかげで保護できましたが、もしかしたらルナちゃんは狭くて暗い押し入れの中で、孤独を感じながら命を落としていたかもしれないのだと思うと、飼い主の無責任さと残酷さに憤りを覚えずにはいられません。

スタッフさんも「14年も一緒に過ごした家族なのに、なぜそんな残酷なことができるのか」と愕然としたそう。

いつか笑顔になれるように…

ルナちゃんは適切なお世話や医療を受けずに過ごしていたため、保護当時は後頭部と背中の毛が生えていない状態だったそう。

保護されてからは預かりボランティアさんがケアしてくれたおかげで少し毛が生えてきたとのことですが、それでもまだ毛は生え揃っておらず、かなり地肌が見えている状態です。

また長い間、愛情や優しさとは無縁の環境で過ごし、人を信頼できなくなってしまっているため、名前を呼んでも反応がなく無表情のままだというルナちゃん。スタッフさんたちはいつかルナちゃんの笑顔が見られることを願って、現在もお世話を続けています。

この投稿には「可哀想で涙が止まらない」「命をなんだと思ってるんだよ…。同じ人間であることが申し訳なくて悲しくて泣けてきます」「酷過ぎて言葉が見つかりません。

幸せになりますように」「助けてもらえて本当に本当によかった。よく今まで頑張って生きてきたね」といったコメントが寄せられています。

保護されてからの変化

ルナちゃんが保護されてからしばらく経ち、預かりボランティアさんのお家での暮らしに慣れてきた頃の様子も投稿されています。保護したばかりの頃、ルナちゃんにとって人間は自分に苦痛を与える怖い存在だったため、ボランティアスタッフさんは手を噛まれてしまうことも多かったそう。

しかし優しく寄り添って愛情を注ぎ続けるうちに、噛まれることはなくなったとか。そしてずっと硬かった表情も、少しずつ柔らかくなってきているといいます。

またルナちゃんは吠えるたびに押し入れに閉じ込められるという経験をしてきたため、保護当時は全く吠えない子になっていたのですが、今は「おやつが欲しい!」と吠えてアピールするように。ルナちゃんが自分の気持ちを伝えてくれるようになったことは、大きな前進です。

ルナちゃんの変化には「少しずつ自分らしく過ごせるようになって、見ていて本当に嬉しくなりました」といったコメントが寄せられています。これからもルナちゃんが愛と優しさに包まれながら過ごし、辛かった日々を忘れてしまえるほど幸せになれますように。

Instagramアカウント「voice_yamaguchi」には保護活動の様子や、保護犬や保護猫たちが幸せに向かって一歩ずつ進んでいく姿が投稿されているので、ぜひチェックしてくださいね。

写真・動画提供:Instagramアカウント「voice_yamaguchi」さま
執筆:森下咲
編集:わんちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。

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