NHK「べっぴんさん」高視聴率スタート  ヒロインのモデル坂野惇子はどんな人?

NHK「べっぴんさん」高視聴率スタート ヒロインのモデル坂野惇子はどんな人?

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」が10月3日にスタートした。初回視聴率は関東地区で21.6%を記録し、期待の声が高まっている。そんなべっぴんさんのモデルとなったファミリアの創業者の坂野惇子さんの子供服への思い、また始まったばかりのドラマの見どころをまとめてみた。

初回視聴率21.6%の好スタート 生き方の美しいヒロインの『べっぴん』な姿を描く

10月3日にスタートしたNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」が初回視聴率は関東地区で21.6%の高視聴率を記録した。朝ドラ初回の20%超えは「あまちゃん」以降8作連続である。

べっぴんさんでは、アパレルメーカーの「ファミリア」の創業者の坂野惇子さんをモデルに、昭和の時代に子供服作りで生涯を費やした女性の生き様が描かれている。
「べっぴんさん」というタイトルには以下の思いが込められていると脚本を担当する渡辺千穂は語った。

「今日では“美しい女性”を表す意味で用いられていますが、江戸時代には“別品”と記し、“特別によい品物”を表す言葉。今回、ヒロインが真摯に作り上げる子供服は、それを着せる母親、着る子供にとって、この上ない愛情に包まれた“別品”にほかなりません。また、生き方の美しいヒロインの姿はまさに『べっぴん』です。そんな思いを『べっぴんさん』というタイトルに込めました」今秋NHK朝ドラ『べっぴんさん』に決定 脚本は羽鳥アナの妻・渡辺千穂氏-ORICONSTYLE

べっぴんさんのモデル人物は「ファミリア」の創業者 坂野惇子とは

坂野惇子は、1918年にアパレルの老舗・レナウンの創業者で、貴族院議員を務めたこともある名士佐々木八十八の末娘として兵庫県神戸で生まれた。裕福な家庭で何不自由なく育ち、東京へ遊学、1940年には坂野通夫との婚約、1942年には長女光子が生まれ順風満帆な生活を送っていた。

しかし、その翌年には太平洋戦争によって通夫が軍属としてインドネシア・ジャワ島へ赴くことに。戦争により家は焼け、終戦後は財産は没収……。絵に描いたような幸せな生活から一変したどん底の生活で途方に暮れたそう。

そんなときに父親と共にレナウンを創業した尾上清さんは、坂野さんにこう話したという。

「今までとは違うのですよ。もう昔のお嬢さんではいけない。これからは自分の手で仕事をし、自分の力で生きていくのです。一労働者になりなさい。」familiar OFFICIAL SITE


この言葉を受け、彼女は幼い娘を抱えながらも、それまでのお嬢さん的な甘えを捨て、自分の手で仕事をして生きていこうと決心する。

その後、1948年には坂野さんは友人3人とともに、娘時代に習った洋裁、手芸、編物を生かして、ささやかなベビーショップをオープンする。当時の日本には機能的で、デザインと質に優れた繊維製品は殆ど無く、子ども達の幸せを願って良質な素材としっかりした縫製で愛情あるベビー服を作りたいとの思いからであった。そして2年後には株式会社ファミリアを創立した。

4人の創業者はこちら-familiar OFFICIAL SITE

その後、坂野さんは機能的で「愛情品質」にこだわったあかちゃん肌着やおむつ等を考案し、日本のベビー子ども服業界に大きな革命をもたらした。 また、子供服研究所を設立して、本格的な子供服の製造なども手がけたり、日本で初めて子ども用品だけを扱ったデパートを銀座にオープンする等、ファミリアを子ども服業界の代表的企業に育てた。

愛され続けるファミリアの子供服 坂野さん「お母さんたちに愛されるものを」

坂野さんらが中心となって創業したファミリアは、創業時「わがままな奥様連中のお仕事だから1年ももたない」と言われていた。しかし、いまや年商119億9200万円にも及ぶ日本を代表する子供服メーカーとして現在も親しまれているのはなぜだろうか。

ファミリアの子供服は、「愛情品質」がコンセプトとなっており、上質な素材が使われている。またデザインもシンプルで飽きのこないもので、清楚で上品なイメージからよそいきやお受験の定番となっている。

坂野は創業時、このような思いからファミリアと名付けたそうだ。

「全国のお母さんたちから愛されるような、子どもと母親にむく、家族的な意味を持った社名にしたい」
次々期の朝ドラヒロイン・坂野惇子さんの人生がすごい-Peachy


創業時に語った坂野さんの思いが現在も受け継がれ、お母さんたちの心をつかんでいることが愛され続けている理由なのだろう。
本当にいいものだけを作りたい。 「お母さんの気持ちになって、ものづくりをしましょう」という創業者たちの精神は、今も引き継がれています。
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次期朝ドラ『べっぴんさん』主人公はファミリア創業者!新米ママ必見「おすすめベビー服ブランド」3つ

「べっぴんさん」気になるキャストは? ヒロインは今注目の女優、芳根京子

気になるべっぴんさんのキャストだが、ヒロインの坂東すみれ役に芳根京子、父親の坂東五十八役に生瀬勝久、母親の坂東はな役、そして語りに菅野美穂など豪華な顔ぶれが目立つ。




ヒロイン役を演じる芳根京子は、2013年の「ラストシンデレラ」で女優デビューし、2015年には映画「幕が上がる」出演、またTBS系ドラマ『表参道高校合唱部!』にて初出演を果たした今注目の女優である。

べっぴんさんの主題歌はなんとミスチル「ヒカリノアトリエ」

前作『とと姉ちゃん』では宇多田ヒカルのミディアムバラード“花束を君に”が主題歌となり話題を呼んだが、べっぴんさんの主題歌はなんとなんとMr.Childrenの“ヒカリノアトリエ”だ。ミスチルが朝ドラの曲を担当するのは初めてであり、ボーカルの桜井和寿は以下のように語っている。

「『べっぴんさん』との出会いが、僕らにまっすぐな希望の歌を与えてくれました。ひたむきな物語にそっと寄り添えるような曲でありたいと、強く願っています」

ミスチル、次期朝ドラ『べっぴんさん』主題歌 桜井和寿「まっすぐな希望の歌」-ORICON STYLE




『Mr.Children×朝ドラ』の化学反応に多くのファンが期待しており、第一回放送後には「朝から爽やかな曲!」「ヒットの予感」と多くの絶賛の声が上がっていた。




べっぴんさんの世界が味わえる「べっぴんさん」展とは

ドラマをより楽しむために、「べっぴんさん」展が神戸と渋谷で行われている。

物語の舞台である神戸では、10月5日から神戸の三宮ゼロゲートにて開催されている。
会場には、ヒロインの生き方に大きな影響を与える靴店「あさや」のセットの再現や写真パネル約10枚のほか、母親を思って縫った刺しゅうのハンカチ、舶来品の革靴、子ども服の衣装など小道具約60点が並びべっぴんさんの世界観が味わえるものとなっている。
「べっぴんさん展」開幕 小道具や衣装など60点-神戸新聞

東京・渋谷のNHKスタジオパークでは、10月4日(火)から12月27日(火)まで開催され、番組で使われた小道具、舞台の中心となる神戸・港町商店街の再現セット、メイキング映像や写真パネルなどが展示されている。




また、銀座と神戸ではファミリア創業から現代を振り返る「ファミリアの軌跡展」を開催されており、限定商品も販売されているとのこと。

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