
トランプ大統領に反発!レディー・ガガ他セレブが怒りの抗議デモ トランプ暗殺説も浮上
11月9日に行われたアメリカ大統領選挙で、共和党のドナルド・トランプ氏が民主党のヒラリー・クリントン氏に勝利。だが、全米ではレディーガガはじめ有名セレブ達がトランプタワー前で抗議デモを行うなど、全米各地で反トランプ派の人々の反発が強まっている。
クリントン敗北で憤るセレブ達、レディー・ガガは抗議デモ「愛は嫌悪に勝る」
来日中の11月4日に『NEWS ZERO』(日本テレビ系)に出演し、ヒラリー・クリントン支持を公言していたアメリカの歌手レディー・ガガ。大統領選の結果が出た後、ドナルド・トランプ氏の自宅があるニューヨークのトランプ・タワー前で抗議デモを行ったようだ。
気温10度の寒空の下、肩と背中を大きく露出した格好で、手には「Love trumps hate」(愛は嫌悪に勝る)と書かれたプラカード。投票直前の7日深夜、ノースカロライナ州で行われた選挙集会でクリントン氏が叫んだ決めゼリフでバッシング。「トランプが嫌い」と連呼して車で走り去った。
ガガ深夜の絶叫「トランプ氏嫌い」NY自宅前で抗議のプラカード-スポニチアネックス
レディー・ガガはこの抗議の様子をSNSにアップ。投票が始まる前、レディー・ガガはヒラリー・クリントン氏の支援者集会に現れて聴衆に向けてスピーチするほどクリントン支持を強く表明していた。
他にもマドンナ、ケイティ・ペリー、シェール、ジェニファー・ロペスといったヒラリー・クリントン氏の支持を表明していた名だたる女性アーティストがSNSなどを通じて選挙結果を受けての声明を発表している。
トランプ氏が勝ったら木星に移住すると語っていた米ベテラン歌手で女優のシェールは、「世界は決してこれまでと同じではない。若者を気の毒に思う」とツイッターに投稿。米国からの移住については言及しなかった。
クリントン氏の選挙集会で何度もパフォーマンスを披露したペリーは、「じっと座っていてはだめ。嘆いてはだめ。動きましょう。私たちは憎しみに率いられるような国民ではない」と述べた。
マドンナは、「新たな火が灯った。決してあきらめない。決して敗北を認めない」とツイッターに投稿した。
レディー・ガガら米セレブ、クリントン氏敗北にショック隠せず -ロイター通信
デモの様子はtwitterにもアップされている。
ニューヨークで進行中の反トランプデモ行進が拡大。 pic.twitter.com/59XWSRvOC8
— deepthroat (@gloomynews) 2016年11月10日
“アンチ・トランプ”は世界中にいる? どの世代がなぜ反対しているのか
多くの女性アーティストがヒラリー・クリントン氏の支持を表明していた今回の大統領選。そういったセレブだけでなく、若年層もドナルド・トランプ氏への抗議デモを行っているようだ。選挙でヒラリー・クリントン氏が勝利したカリフォルニア州では学生によるデモが発生した。
ロサンゼルスの市庁舎前で行われた集会には、地元の大学生を中心におよそ500人が参加し、「憎悪は勝利しない」などと書かれたプラカードを掲げ、「トランプ氏は、われわれの大統領ではない」と声を上げながら市街地を行進しました。
ロサンゼルスの大学生ら トランプ氏への抗議集会-NHK NEWS WEB
この抗議デモは、ドナルド・トランプ氏が「イスラム教徒の入国を禁止すべきだ」「メキシコ人移民は麻薬や犯罪といった問題を運んでくる」といった人種差別的発言を行ってきたことが発端のよう。トランプ・タワー前には、レディー・ガガ以外にもドナルド・トランプ氏に抗議するデモが数千人規模で発生している。
デモの参加者はトランプ氏に抗議する看板を掲げ、「黒人の命も大事」、「トランスジェンダーの命も大事」、「ドナルド・トランプ、人種差別主義者・性差別主義者・同性愛差別者は去れ」といったスローガンを唱えた。
トランプ氏勝利に抗議、トランプ・タワー周辺に数千人集結-ウォール・ストリート・ジャーナル
あまりに批判に熱が入りすぎて、銃撃を行うなど暴徒化するデモ隊もおり、早くもアメリカ国内は混乱し始めている。
米ワシントン州シアトルの警察は9日夜、米大統領選で共和党候補ドナルド・トランプ氏が勝利したことへの抗議デモが行われていた現場付近で銃撃が起き、「複数の犠牲者」が出たとの通報があり、捜査していることをツイッターで明らかにした。
トランプ氏抗議デモ付近で銃撃との通報、シアトル警察が捜査 -ロイター通信
「差別にNO」を掲げるのは、アメリカだけではない。ドナルド・トランプ氏当選のニュースが届くと、イギリスのロンドンでも抗議デモが巻き起こった。アンチ・トランプは世界中にいるのかもしれない。
ドナルド・トランプ氏(70)の米大統領選当選に抗議する集会が9日夜(日本時間10日未明)、ロンドン中心部の米国大使館前で行われた。「人種差別にノー。トランプ氏にノー」などと書かれたプラカードを掲げた約100人が、「トランプをくびにしろ」と気勢を上げた。
「差別にノー」トランプ氏に抗議する集会 ロンドンで-朝日新聞DIGITAL
日本にも影響か、ネット上も政府も大混乱! 安倍晋三首相は急きょドナルド・トランプ氏と電話会談
世界中から「マジかアメリカ…」と困惑の声が上がっているが、それはここ日本でも同じ。Twitter上には多くの人達が意見をつぶやいている。
トランプ大統領の誕生によって、マイノリティをめぐる政治は、フォビアに基づくヘイト、さらに過激な暴力へ傾きそうで、嫌な感じだな。
— Naoya Sakagawa (@sakagan) 2016年11月10日
「2011年以降、残忍な、暴力的な攻撃により、何百という人が殺され、何千もの人が怪我を負った。他にも」https://t.co/3fdI57BhyC
@mizunomanabi 黒人やヒスパニック系の方は特にトランプ嫌いみたいですね(^_^;)
— 天たまニーム@さとにぃ (@0528satonii) 2016年11月10日
「一般的な」アメリカ人、裕福、白人、知識階層、メディアというような世界から流れるのは「トランプは糞」「ヒラリー勝利間違いなし」
— なる@ひらめきLab. (@akita_bicycle) 2016年11月10日
トランプに投票する人が見えていない、まわりにいない、気が知れないのは、トランプ支持の世界の人たちと分断されているから
とかなんとか
大統領選の開票が行われてから一夜明けた11月10日の朝、安倍晋三首相はドナルド・トランプ氏と20分間にわたり電話で協議したことを明かした。また、11月17日にはニューヨークで会談することで一致したという。
日本政府の説明によると、電話は首相からで、大統領選勝利への祝意を伝えた。これに対し、トランプ氏は「首相の今日までの業績を高く評価している。今後数年間、ともに働くことを楽しみにしている。日米関係は卓越したパートナーシップであり、この特別な関係をさらに強化していきたい」と答えたという。
安倍首相とトランプ氏、17日にNYで会談へ-朝日新聞DIGITAL
日本の立場として気になるのが、ドナルド・トランプ氏が発言してきた「駐留米軍経費の負担増」や「環太平洋連携協定(TPP)反対」といった所だろう。電話では米軍経費・TPPの話は出なかったそうだが、安倍晋三首相はドナルド・トランプ氏が勝利した9日の夜、このように発言している。
「トランプ候補が次期米国大統領に選出されたことに、心からお祝いを申し上げます。日米同盟は、普遍的価値で結ばれた揺るぎない同盟だ。その絆をさらに強固なものにしていきたい」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は、「トランプ次期大統領とも、世界のさまざまな課題にともに協力して取り組んでいきたい。一緒に仕事をすることを楽しみにしている」と述べました。
安倍首相「日米は揺るぎない同盟国」-NHK NEWS WEB
歴史的な大番狂わせ! 心配なのは“トランプ暗殺”!?
多くのアメリカ主要メディアがクリントン候補の勝利を予想した中で生じた“トランプ大統領”の誕生を嘆く声が多く上がっている中、不安視されていることがある。それは“ドナルド・トランプ氏の暗殺”である。
実際、11月5日にネバダ州で開かれた集会では暗殺未遂騒動が起こっている。
実際の模様をFOX NEWSがツイッターで共有している。
Moments ago: @realDonaldTrump was rushed off stage after a security incident at his Nevada rally, he returned moments later. pic.twitter.com/bG8iVtwkPr
— Fox News (@FoxNews) 2016年11月6日
米大統領選で5日夜、西部ネバダ州リノで開かれた集会で共和党のドナルド・トランプ候補(70)が演説中、複数の警備担当者に守られながら舞台裏に一時避難する騒ぎがあった。米メディアによると、聴衆の中から誰かが「銃だ」と声を上げたためだという。
トランプ氏「暗殺未遂」騒動の真相-東京スポーツWEB
結局この騒動で取り押さえられた男からは武器が見つからず、ドナルド・トランプ氏は舞台に戻って演説を続けた。しかし今年6月には、ドナルド・トランプ氏暗殺を計画し、警官から銃を奪おうとした英国籍の19歳の男が逮捕されている。
男はここ1年半ほど米国に滞在していた。18日にラスベガスの劇場で開かれたトランプ氏の集会で、警官から銃を奪おうとして逮捕された。「トランプを殺したかった」と供述したが、動機は不明。トランプ氏が出席した集会には約1500人が集まった。
トランプ氏暗殺計画か=英国籍19歳男を訴追―米ラスベガス-時事ドットコムニュース
twitter上では第9代米国大統領ウィリアム・H・ハンソンの死去から始まり、1960年までの間に20で割り切れる年に選出された大統領は在職中に死去していることからまことしやかにささやかれている「テカムセの呪い」を引き合いに、Twitter上では「暗殺される周期が被っている……」との声も。
アメリカの大統領って
— おそら (@osora0403) 2016年11月10日
1800年から
20年に1回って言う
決まった周期に暗殺されとる
暗殺未遂だが唯一生き残ってるのは
2000年のブッシュ大統領
そしてトランプが大統領になった
2016年〜2020年
暗殺されとる周期に被ってる。
どうなるんでしょ〜ね〜〜
敗れたヒラリー・クリントン、トランプ氏と協力姿勢表明
世界中を揺るがすアメリカ大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利のニュースだが、世界一悔しいのはヒラリー・クリントン候補だろう。大統領選の敗北から初めて公の場に現れたヒラリー・クリントン氏は、地元ニューヨークで支持者やスタッフらを前に、正式に敗北を宣言した。
「皆さんを代表して大統領選挙を戦えたことは、人生で最高の誇りとなった。勝利できず、申し訳ない気持ちで、このつらい気持ちは、長い間残ると思う」と述べ、時折、唇をかみしめながら語り、アメリカのメディアはクリントン氏が涙をこらえていたと伝えています。
クリントン氏 投票から一夜明け初めて公の場に 敗北認める-NHK NEWS WEB
大統領選前日の11月7日に発表されたブルームバーグ・ポリティクス・セルツァーの最終世論調査によると、ヒラリー・クリントン氏への支持が、ドナルド・トランプ氏をポイントで3%上回ったとされていた。しかし勝てなかったその原因は、黒人や中南米系、若者の「支持連合」層の投票率を、前回の大統領選のレベルにまで引き上げられなかったことだとされている。
出口調査の数字によると、クリントン陣営が照準を合わせてきた主な層は勝ち取ったものの、12年のオバマ大統領に比べると、女性を含めた全ての層で当時の得票率を下回った。
クリントン氏の敗因は?全ての層でオバマ氏得票を下回る-CNN.co.jp
しかし、クリントン氏は敗れた悔しさを滲ませながらもライバルであったトランプ氏への協力姿勢を表明している。
敗れた民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官は9日、ニューヨーク(New York)で敗北宣言を行い、トランプ氏と協働する意向を表明、大統領としての成功を祈ると述べた。
クリントン氏は時折涙をこらえながら、「昨夜、私はドナルド・トランプ氏に祝意を伝え、私たちの国のために彼と協力すると申し出た」「私は彼が全ての米国民にとって成功を収める大統領となることを願っている」と表明。
また、今回の選挙によって米国が「私たちが思ったよりも深く分断されている」ことが示されたと述べた上で、「私たちは広い心を持ち、彼に指導者としてのチャンスを与える義務がある」と呼び掛けた。
クリントン氏が敗北宣言 トランプ氏との協力表明 -AFPBB news
米国の若者たちの間ではヒラリーの演説に心打たれる人も多かったよう。
.@HillaryClinton: "To all the little girls watching never doubt that you are valuable and powerful.. to pursue and achieve your own goals." pic.twitter.com/qfMnS6QYLf
— BuzzFeed (@BuzzFeed) 2016年11月9日
来年1月に誕生する“トランプ大統領”も勝利宣言でアメリカ国民が団結して前進していこうという旨の演説を行った。
これからは分断の傷を癒していきましょう。団結を目指す時です。共和党員、民主党員、独立系の人々、国じゅうの全ての人たちに申し上げたい。今こそ私たちは、一致団結した国民の姿を見せるべきです。その時がやってきました。
私はここに誓います。私は、全てのアメリカ人の大統領になります。
トランプ新大統領が勝利宣言「私は全てのアメリカ人の大統領になる」(演説詳細)-ハフィントンポスト
各地でデモが起き、混乱するアメリカ国内だがこれからまとまりを取り戻せるのか、トランプ新大統領の手腕が注目されている。

今回の番狂わせは「隠れトランプ支持者」のせい? フィフィはメディアや評論家の問題を指摘
今回、メディアや世論調査の予想に反しアメリカ大統領に選ばれたのはトランプ氏。その理由としては「隠れトランプ支持者」がいたからなのではという見方が強い。
推計500万人とも指摘される彼らの多くは中国、メキシコなどから安価な商品が流入したことで、職場を奪われたり賃金カットを余儀なくされた、低所得の白人労働者層とその家族たちだ。
既存の政治は、一部の富裕層や大企業にばかり手厚い。景気回復からは取り残され、治安は悪くなり、納めた税金も移民対策などに投入されるなど、将来が見通せず政治に対してのフラストレーションが頂点に達する中、大統領候補者として登場したのがビジネス界での成功者だった。
“隠れトランプ派”番狂わせ後押し 白人労働者層の怒りが支持に
また、タレントのフィフィはこのように語る。
フィフィは「白人保守層はトランプ支持、移民や若者は反トランプなんて浅い分析の評論ばかりをメディアが取り上げていただけで、現地ではずっとトランプ優勢だったと」とメディアの問題を指摘。
さらに「実際には有色人種からも多くの支持を得ていた。白人vs有色人種なんて構図を作り上げること自体誤りなのにまだこの発想で語ってる評論家がいる」と評論家の分析にも苦言を呈した。
フィフィ 米大統領選でメディアと評論家に苦言「現地ではずっとトランプ優勢だった」