
NBが大炎上!止まぬデモにトランプ氏、同性愛容認や給与も受け取らない意向を表明
2017年1月を前にして、全米各地でトランプ叩きが止まらない。一人の役員がトランプ支持を表明したことを契機に、日本でも有名な靴のブランド会社ニューバランスが文字通りアメリカ各地で炎上するなど、トランプ氏勝利の影響は広く及んでいる。混乱するアメリカの様子や、選挙後初のテレビ取材でトランプ氏が語ったことをまとめた。
就任前まで2か月!全米で止まらぬ反トランプデモ
アメリカ大統領選挙で、民主党のヒラリー・クリントン候補に勝利し次期大統領に選ばれたドナルド・トランプ氏だが、その結果を受けてアメリカは混乱を極めている。
就任まで2か月に迫る中、全米に反トランプ氏運動のデモが飛び火して収拾がつかなくなっている。デモの中には発砲や殴り合いなどけが人を出すものもあり、今後さらに深刻化しないか不安が広がっている。
米大統領選で共和党のトランプ氏が勝利したことに抗議するデモは12日も続き、米西部オレゴン州では、デモに参加していた男性が銃撃される事件が起きた。
トランプ氏反対デモで発砲事件、男性負傷 -産経ニュース
今回のデモが起こった理由はこのような背景があるという。
「有色人種、移民、そして女性たちのコミュニティを抑圧するシステムに対抗している」
反トランプデモ 人々があきらめずに訴える思い
トランプ氏がこれまで発言したマイノリティーに対する政策に反対する人たちが多数を占め、このようなデモを行っているのだという。
経済界に衝撃? トランプ支持を表明したニューバランスが大炎上
ドナルド・トランプ勝利の選挙結果に不満の声が多い中、反トランプ氏派の攻撃対象はもはや本人だけにとどまらないようだ。
役員の一人がトランプ氏支持の発言をしたことが原因で、現在アメリカ中でニューバランス社が大炎上している。
きっかけは、トランプ氏が選挙で勝利した翌日の9日、米紙の取材でニューバランスのマシュー・レブレットン副社長はトランプ氏を支持する旨の発言を行ったことだった。
トランプ氏が勝利した翌9日にウォール・ストリート・ジャーナル紙に掲載されたインタビュー記事。ニューバランスのマシュー・レブレットン副社長の「オバマ政権は私たちの意見に耳を貸さなかった。率直に言えば、トランプ政権になることで正しい方向に向かうと私たちは感じている」との発言が紹介されるや、大論争が巻き起こった。
「ニューバランス」炎上!役員がトランプ氏支持表明でとばっちり…シューズに火 -スポーツ報知
この発言が、反トランプ氏派の間で話題を呼ぶと、今度は全米でニューバランス社の靴が燃やされるようになったのだ。
トランプ氏を支持すると大ダメージを負う風潮が今のアメリカにはあるのかもしれない。
@SoleCollector @newbalance pic.twitter.com/6dROPnmYdm
— Jean Ralphio (@MMArtinitus) 2016年11月10日
@SoleCollector @newbalance good to know. I made a little bonfire tonight :) pic.twitter.com/yOdCTbQgac
— skreetware (@milftears) 2016年11月10日
「言いたいことも言えない」叩かれるトランプ支持者、ネット上では驚きの声
ニューバランスがアメリカで大炎上中の問題など、アメリカで相次ぐ反トランプ氏の動きに日本のネット上からは驚きの声が聞かれた。
その中には、反トランプ氏運動が進みすぎて、トランプ氏を支持した人が叩かれすぎる風潮に疑問を持つ声もあった。
アメリカ→ニューバランス;トランプ支持→炎上
— nova_ero_maruma (@maruma1010) 2016年11月14日
日本→播摩屋→反現政権(?)→ワロタ
播摩屋凄いw
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ
"「ニューバランス」炎上!役員がトランプ氏支持表明でとばっちり…シューズに火 : スポーツ報知" https://t.co/soxvF3QD4w
— てっぺい/アグリコラ (@nise_teppei) 2016年11月14日
こんなんなるならそりゃ隠れトランプ派になるわなぁ
トランプ良くないトランプ良くないうるさいわ!!民主主義で投票で選ばれた結果トランプのほうが支持されてたんだから認めろよ!!それが民主主義だろ!
— ニューバランス (@yuuka_makiy) 2016年11月9日
渦中のドナルド・トランプ氏、テレビに選挙後初登場で異例呼びかけ「怖がらないでほしい」
全米で自身が勝利した選挙結果に対する抗議の声が挙がっている中、ドナルド・トランプ氏は選挙後初めてとなるテレビのインタビューに応じた。その番組内でトランプ氏は自身に対するデモが各地に広がっていることに触れ、「怖がらないでほしい」と呼び掛けた。
全米各地で「反トランプ」デモが続いていることに関しては自分の政権を「怖がらないでほしい」と述べ、マイノリティーに対する取り締まりを危惧する国民の不安の払しょくに努めた。
トランプ氏、同性婚を容認 デモ参加者らには「怖がらないで」 -AFPBB NEWS
同性婚は容認も「メキシコとの国境にフェンス」過激発言で今後に影響は?
ドナルド・トランプ氏は同じ番組内で、自身の掲げる政策についても述べた。
トランプ氏は支持率の回復を図るように同性愛者への差別を懸念していた国民のために、同性婚の自由は保障すると発言した。
トランプ氏のテレビインタビューは当選後初めて。その中で「結婚の平等を支持するか」と問われると、「それは法律だ。最高裁で結論が出ている。決着済みだということだ」と回答。「それ(同性婚は合法)で構わないと思う」と続けた。
不法移民、犯罪者をまず送還=壁はフェンスも利用トランプ氏 -AFPBB NEWS
また、自身が大統領を務めている間は給与は貰わずに奉仕で働く姿勢も明らかにした。
このほか、年40万ドル(約4300万円)の大統領職の給与を辞退する意向も表明。法律の規定があるため「年1ドルは受け取る」とした。
トランプ氏、同性婚容認や無給奉仕を表明 政権を「怖がらないで」
しかし、一方で不法移民に対する扱いは選挙時と変わらず厳しくすると表明した。
メキシコ国境との間に壁を設ける意向も曲げず、この考えがアメリカ国内で改めて混乱をもたらさないか懸念されている。
トランプ氏はもともと不法移民全員を強制送還すると公約していたが、大統領選の途中から犯罪歴のない不法移民の扱いをあいまいにしていた。
トランプ氏はインタビューで「数百万人を強制送還する公約は実行するのか」と問われ、「犯罪者、犯罪歴のある人々、ギャングのメンバー、麻薬密売人は国から追放する」と表明。
不法移民、犯罪者をまず送還=壁はフェンスも利用トランプ氏 -時事通信