コロンビアで殺害された男性は一橋大生・井崎亮さん 事件から再検討する安全な旅の方法

コロンビアで殺害された男性は一橋大生・井崎亮さん 事件から再検討する安全な旅の方法

今月19日に起きていたコロンビアでの日本人殺害事件の被害者の身元が21日、一橋大学に通う井崎亮さん(22)だと分かった。
大学を休学し、世界1周旅行の最中であった井崎さん。彼が巻き込まれてしまった事件の経緯や、旅をする上で改めて気をつけるべきことをまとめた。

コロンビアで殺害された日本人男性の身元が判明、大学生の井崎亮さん

11月19日にコロンビアの中部にある都市、メデシンで日本人男性が殺害される事件が発生した。

コロンビア中部メデジンで19日、20代の日本人男性が殺害された。在コロンビア日本大使館は男性の家族に連絡を取るとともに、詳しい状況を調べている。
邦人男性、殺害される=拳銃強盗の被害か-コロンビア -JIJI.com

これを受けて調査を続けていた、現地警察によれば、被害者の身元は日本の一橋大学に在籍していた井崎亮さんだということだ。
南米コロンビアで今月19日に日本人男性が殺害された事件で、地元の警察が氏名を公表した被害者の男性は、千葉県船橋市の一橋大学の学生、井崎亮さんであることが大学などへの取材でわかりました。
コロンビアで殺害の男性は一橋大生の井崎亮さんと判明 -NHKニュース

休学して世界一周! 井崎さんが事件に巻き込まれた経緯

世界一周旅行の最中で、コロンビアの事件に巻き込まれてしまった井崎亮さん。井崎さんは在籍している一橋大学に休学願いを提出し、バックパッカーとして世界一周を目指し旅を続けていたようだ。

大学を休学する際、「国際協力の実情を知るため発展途上国を中心に世界各地を回りたい」という抱負を大学側に伝えていました。
コロンビアで殺害の男性は一橋大生の井崎亮さんと判明

事件に井崎さんが巻き込まれた経緯も明らかになってきている。
携帯電話を操作しながら歩いていた井崎さんに、フードをかぶった男性と思わしき2人が襲い掛かりスマホを盗んで逃走を図った。それを追った井崎さんが犯人に追いつくと、どこからか現れた2人組の仲間が井崎さんに発砲したようだ。井崎さんは即死だったとみられている。
地元メディアが目撃者の話などとして伝えた情報によると、イサキさんは路上で男に携帯電話とタブレット端末を奪われた。逃走した男にイサキさんが追いついたところ、突然、仲間が現れて銃で少なくとも3発、イサキさんを撃ったという。イサキさんは即死したとみられる。強盗2人は顔をフードで覆っていた。
コロンビアで日本人男性撃たれ死亡 携帯奪われ強盗追う -朝日新聞デジタル

今のところ犯人グループは捕まっておらず、捜査は続いている。

事件が起きたコロンビア、第二の都市メデジンの治安は? 今年に入って4人目の外国人死者

一橋大学の井崎亮さんが事件に巻き込まれた町は、メデジンというコロンビアで第二の大きさを誇る都市だった。
井崎さんの滞在目的は、明らかになっていないがホテルから飲食物などの買い出しに外へ出たところを狙われたとみられている。果たして、メデジンは安全な地域だったのだろうか。

メデジンはコロンビア第2の都市。イサキさんのメデジンでの滞在目的は明らかになっていない。
コロンビアで日本人男性撃たれ死亡 携帯奪われ強盗追う -朝日新聞デジタル

外務省海外安全ホームページによると、コロンビアは全域が「十分注意が必要」以上の色で示されている。今回の事件が起こったメデジンは注意レベル1(注意レベルはレベル4まであるが、注意レベル1も渡航はなるべく避けたほうが良いことには変わりない)で「危険を避けていただくための特別な注意が必要」とされている地域だった。メデシンは過去には麻薬組織の本拠地があり、一時期は「治安が最悪な都市」と呼ばれていたほど治安の悪い地域だ。近年はコロンビア政府もインフラ整備等を行い治安改善の政策に力をを入れているものの、今年に入っても既に3人の外国人がこの地で亡くなっていた。
メデジンはかつて麻薬組織メデジン・カルテルの拠点として知られ、治安は世界最悪ともいわれた。外国人が殺害されたのは今年4人目という。
コロンビアで死亡の男性は22歳イザキさん 治安当局情報と地元メディア -産経ニュース

「次はコロンビアへ!ついに南米上陸です!楽しみ!」 井崎さんのブログに寄せられる追悼コメント

近年、大学生のみならずバックパッカースタイルの旅行が日本人の間で流行している。亡くなった一橋大学の井崎亮さんもその一人であった。井崎さんのものだと思われるブログには旅の様子が綴られている。

2016年2月8日に日本を発った井崎さんは、フィリピンやバングラデシュといった東南アジアを皮切りにアフリカやヨーロッパ、中米を中心に26か国を回っていた。最後のブログの更新はメキシコで行われていて、直後にコロンビアへ向かったとみられている。

さて、メキシコに思い残すことはもうありません。
次はコロンビアへ!
ついに南米上陸です!楽しみ!
メキシコシティにまさかのアレが・・・ -人生の夏休みの夏休み

最後の更新となった、井崎さんのものだと思われるブログには「ご冥福をお祈りいたします。」といった多くの追悼コメントが寄せられている。

井崎さんの悲劇を繰り返さない、もし万が一強盗にあった時の対処法

コロンビア、第二の都市メデジンで強盗事件に巻き込まれてしまった一橋大学の井崎さん。彼のような事件に巻き込まれないためにはどのようにすればよいのだろうか。

外務省のホームページによれば、まずは強盗に抵抗しないことが大切だという。

強盗事件への対策として、現地の治安状況をあらかじめ確認し、危険な場所には近づかない、夜間は出歩かない等の対策を講じることはもちろんですが、不幸にして強盗に遭遇してしまった場合には、絶対に抵抗せず、犯人を逆上させないことを第一に心掛け、犯人の要求に従ってください。命あっての物種です。
海外邦人事件簿|Vol.43 命あっての物種、強盗犯には抵抗しない -外務省 海外安全ホームページ

まずは、危険なところには近寄らないように下調べを済ませることや、貴重品は見えない所に隠すよう細心の注意を払う事が必要だ。万が一、危険な事件に遭遇してしまった場合は、犯人を逆上させないことを一番に、冷静に対応することが必要だ。
また、海外旅行保険に入っておくことも大切。盗難にあった際、保険を受け取るためには、「盗難証明書」をもらう必要があるので現地の最寄りの警察へ行きましょう。

人気の東南アジア旅行、なぜ凶悪犯罪被害が急増?昼夜問わず強盗、危険な歩きスマホ…

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