【今注目のZoomまとめ】過去のニュースを参考に、盛り上がりの背景や活用事例を紹介

【今注目のZoomまとめ】過去のニュースを参考に、盛り上がりの背景や活用事例を紹介

新型コロナ禍の影響で、今世界中で注目を集めているWeb会議サービス「Zoom(ズーム)」。現在、国内でも多くの企業がテレワークに活用したり、一般の人々の間でもオンライン飲み会のために使われるなど、広がりを見せています。本記事では、そんなZoomの盛り上がりや活用について、過去のニュースを参考に紹介していきます。

ZOOMとは

Zoomは、Zoomビデオコミュニケーションズが提供する、クラウドコンピューティングを使用したWeb会議サービス。同サービスは、2013年1月にリリースされ、2013年5月までに利用者は100万人に達しています。また、直近の新型コロナ禍の影響で、テレワークや遠隔教育などの機会増加に伴い急激に利用者が増加。1日の平均ユーザー数は、2019年12月の約1,000万人から、2020年3月には約2億人に伸長しているのです。

Zoomの会議参加者数、20日で1億増加し、3億人に

そのZoomを運営する米Zoom Video Communicationsは、2020年4月22日(現地時間)、Web会議の参加者数が1日当たり3億人を超えたと発表。4月2日には2億人としていたので、約20日間で1億人増加したことになるとのこと。「1日当たりの参加者数」なので、例えば1人のユーザーが1日に10回参加すると10人にカウントされるとみられますが、Zoomは公式ブログで「この(新型コロナウイルス感染症で)困難な時期に世界で3億人を超える人々がZoomを使っていることを非常に誇りに思う」としています。

「Google Meet」Gmailからの開始可能に 「Zoom」似た新機能も追加

Zoomの需要が高まりを見せるなか、「Zoom」に似た新機能を追加するサービスも現れました。その一つが、米Googleが運営する「Google Meet」。同社は、2020年4月16日(現地時間)、Web会議サービス「Google Meet」の会議をGmailから開始できるようにしたと発表。また、Zoomに似た新機能も追加するとしています。具体的には、参加者を画面に格子状に並べる機能だ。これは、Zoomの「ギャラリービュー」に当たるとのことです。Zoomでは48人まで、米MicrosoftのTeamsでは9人まで表示するところ、Google Meetは16人までの表示が可能になるとしました。

Facebook、最大50人のグループビデオ通話「Messenger Rooms」、Zoomに対抗

そして2020年4月24日には、米FacebookもZoomに対抗してグループビデオ通話サービス「Messenger Rooms」を発表。これは、時間無制限、最大50人の参加をサポートする予定です。招待されればFacebookアカウントを持っていなくても参加できるなど、利用者を急増させているZoomに対抗するようなサービスです。外出自粛要請で、多くの人が自宅で過ごすようになってビデオ通話の需要が高まり、Facebookも多くの国でMessengerやWhatsAppのビデオ通話の利用が2倍以上に増えました。人々は今ビデオ通話に対してメッセージのやりとりだけではなく、友達や家族とのつながりを求めています。そこで、友達が集まって同じ時間を過ごせる場としてMessenger Roomsを用意。「リアルタイムをよりリアルに感じられる」ということです。

偽物ではなかった? “怪しいZoom”の意外な正体

一方で、そのZoomの人気の高まりを利用した犯罪も見られるように。Zoomを入手したはずが、起動後に偽のセキュリティ警告が表示され、記載の番号に電話をかけるとサポート料金を請求されるという報告が、一部消費者から出ていたのです。情報処理推進機構(IPA)はこの件について、2020年4月28日、「出回っていたものは同名の別ソフトウェアだった」との調査結果を発表。IPAは公式サイトで別ソフトの画面を例示し、「検索のキーワードの組み合わせや、利用する検索サイトによっては、同名の他のソフトが検索結果の上位に表示される可能性がある」と指摘したのです。別ソフトには偽の警告が仕込まれている可能性があるため、Zoomのダウンロードを試みる際は、正規のサイトから入手するよう提言しました。

Zoom、大型セキュリティアップデートを適用した「Zoom5.0」提供開始

そんななか、Zoomは米国時間4月27日、新しい機能の開発を中断して取り組んできたセキュリティ施策を盛り込む「Zoom 5.0」の提供を開始。エンドユーザーは同社Webサイトから新バージョンをダウンロードしてアップデートできる。その内容は、かねてから予告されていた暗号化機能が強化されたものです。また、データが中国のデータセンターを経由していた点についても改善。ミーティングをホストするユーザーは、スケジュールの設定でデータセンターのリージョンが選択できるようになったそうです。

Zoomがエンドツーエンド暗号化のためKeybase買収 交渉はZoomのみで

また、5月7日にはエンドツーエンドの暗号化技術を手掛ける米新興企業、Keybaseを買収したと発表。新型コロナウイルス感染症の影響でユーザーが急増し、いわゆるZoombombing(「ビデオ爆撃」とも呼ばれている悪質なサイバー攻撃)などの問題が浮上したことに対処する目的です。買収総額などの詳細は公表されていません。Zoomにとっては、これが初の企業買収。Keybaseによると、新型コロナの外出禁止令中、交渉はすべてZoomの会議で行ったとのことです。

サンプラザ中野くん、ライブ動画を生配信 中野サンプラザ公演も構想中で「生きてて良かった記念に」

国内でも、多くの企業がZoomをビジネスシーンで活用するようになりました。加えて、芸能人やアーティストによる活用も見られるようになってきています。実際、歌手のサンプラザ中野くんは、5月10日YouTubeで「インターネット唄会」を生配信する前に、Zoomで報道陣の取材に応じました。

平昌五輪出場のスノーボーダー・広野あさみが活動資金捻出のためオンラインレッスン開催

また、スポーツ界にもZoomを活用した活動を行なっている選手が現れています。スノーボードで2季連続の冬季五輪出場を目指す広野あさみさんは、活動資金を獲得するため、Zoomを活用して、オンラインでのトレーニングと英会話レッスンを開始。新型コロナウイルス感染拡大のため、4月に予定していた各種イベントは中止となり、5月からの海外遠征も白紙となりました。感染拡大の影響で、スポンサー企業の支援も不透明な状況。「イベントでの収入も得られなくなり、スポンサーも厳しい状況なのです。自分でお金を作る仕組みにしないといけない」と危機感を抱き、オンラインレッスンを発案。かねてより指導を受けていた旭氏と一緒に、1か月前からスタートしたそうです。

終電の心配なし、普段の顔が見れる、トイレの音が…今、話題の「オンライン飲み会」事情

芸能人やスポーツ選手だけではありません。一般の人々のあいだでも、既にZoomを活用したオンライン飲み会は浸透しつつあるのです。2020年4月30日(木)放送のTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」で取り上げたTFM+コラム『終電の心配なし、普段の顔が見れる、トイレの音が…今、話題の「オンライン飲み会」事情』。後にYahoo!で配信したところ、Yahoo!のコメント欄にたくさんの意見が寄せられました。本記事では、そのコメントを紹介しつつ、世間の人々が体験しているオンライン飲み会事情を紹介しています。これらを見ると、Zoomをはじめとしたオンラインコミュニケーションツールが、私たちの生活の一部になりつつあることがわかります。

“囲まない”囲み取材…厳戒態勢の取材で感じた「コロナ流行前」との違い


また、Zoomは、メディア業界での活用も見られるようになっています。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言などの影響を受け、芸能イベントは激減し、現在はビデオ会議ツール『ZOOM』などを使ったリモート取材が行われるようになっているのです。2020年5月10日に東京・ニッショーホールで行われた、『蝶野正洋35周年フォーラム~新型コロナウイルス感染予防啓発~』でも、コロナ禍に対応すべく様々な仕掛けの下、イベントが開催されたとのこと。


最後に


ここまでZoomについて、その盛り上がりや実際の活用事例などについて、過去のニュースを紹介しながら考察してきました。Zoomは、新型コロナ禍により現在様々なシーンで活用されている。こうした流れを受け、GoogleやFacebookといった企業が、対抗するようなサービスをスタートする動きも見られます。今後、Zoomはどのような進化を遂げて行くのか。その動向から目が離せません。

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