みなさん「326」という数字を見て何か思い出しませんか? そう、「326」といえば、イラストレーターの「326(みつる)」こと、「なかむらみつる」さんを思い出す20代〜30代は少なくないでしょう。

「326」さんは1998年から2002年の4年間、「19(ジューク)」というフォーク・デュオで活動した一人でした。

「326」はフォークデュオ「19」のメンバーだった


「19」といえば、その活動期間は短いものの、多くの人に親しまれ一世を風靡した存在。2ndシングルの「あの紙ヒコーキ くもり空わって」は記憶にも新しいんじゃないでしょうか? 「夢を描いたテストの裏紙ヒコーキ作って 明日に投げるよ」のあの曲です! あ〜なつかし……。

同楽曲のヒットにより、1999年には「NHK紅白歌合戦」にも初出場を果たした「19」。その後は、3rdシングル「すべてへ」でオリコンチャート1位を記録しました。また、5thシングル「水・陸・そら、無限大」は、2000年に開催されたシドニーオリンピックの日本代表選手団公式応援ソングに起用され、再びNHK紅白歌合戦の舞台に立ったのです。

「19」といえば、表に出ていた2人組だと思われがちですが、じつは裏で活躍していた「326」を含む3人組なのです。メインのボーカル、ギター、ハーモニカを担当する岡平健治さん、そしてボーカル、ギターの岩瀬敬吾さんの2人が主に「19」としてメディア露出していたので、こういったイメージが持たれたようです。一方、裏方に徹していた326さんは、作詞とビジュアルプロデュースを行っていました。

若い子に人気だった326のグッズ


そんな326さんのイラストを起用した326グッズは、キデイランドなどでも大きく展開され、90年代末には若者から絶大な支持を得ていていました。






筆者の小学校では、326さんの熱い手書きメッセージとイラストが描かれた「下敷き」を使うのが流行っていて、みんなそれぞれ別のメッセージが書かれた下敷きを愛用していた記憶があります。かくいう筆者も、326下敷きを原宿のキデイランドで購入し、使っておりました。あぁいうポエムって子どもの心をくすぐるんですよね。

現在もオンラインでグッズが買える


今326さんのメッセージ入りグッズをみると、「みつを」こと「相田みつを」さんを若者層向けにリバイバルしたような印象を受けます。現在ではLINEスタンプも人気なんだそうです。やっぱり、20〜30代が「あの頃」を思い出すアイテムですもんね。同世代に送ってみたら、結構盛り上がるかもしれませんよ!
(ヤマグチユキコ)
「326III」キノブックス/2015