今年の紅白歌合戦にも出場する徳永英明。紅白歌合戦への出場は今年で自身10回目の節目となる。

そんな徳永だが、15年ほど前に歌手生命を脅かす危機があったことはご存知だろうか?

【徳永英明、ライブ中に襲った悪夢】


2001年、徳永は新潟でデビュー15周年ライブを行っていた。そのライブでの歌唱中、「ちょっと待って」と言い、徳永はその場にしゃがみ込んでしまう。一度は舞台袖に引っ込み、ファンも騒然となったが、再び舞台へ戻った徳永はライブを最後までやりきった。
しかし帰京後の検査の結果、事態は深刻であることが分かり、緊急入院になってしまう。

【徳永英明は「もやもや病」だった】


検査の結果は「もやもや病」を徳永が発症しているというものだった。では、このもやもや病はどんな症状なのだろう? 名前だけ聞くと可愛らしさも覚えてしまうが、実はかなり深刻。
脳梗塞やクモ膜下出血のように脳の血管に起きる病であり、成人が発症すると、片麻痺や脳出血、意識障害をも引き起こす難病なのだ。
そのため、徳永も言語障害や失語症を心配されていた。
歌手である彼にとって、言語に障害が残るのは致命的である。

実は徳永自身、90年代前半に咽頭炎や急性扁桃炎を患い体調を崩した過去があり、それ以降はかなり体調に気を使い、食生活や運動での節制をしていることが知られていた。そうした中での発病だったこともあり、ファンのみならず多くの人に衝撃を与えた。

【奇跡のカムバックを果たした徳永英明】


もやもや病によって徳永は無期限休養に追い込まれ、当時MCを務めていた「スーパーサッカー」も降板になってしまう。実は、加藤浩次がMCを務める前の「スーパーサッカー」は徳永英明がMCだったのだ。
復帰できるか心配された徳永であったが、1年半の休養の後、「ミュージックフェア」で無事復帰を果たした。

奇跡の復活を遂げた徳永はカバーアルバムで人気となり、2006年から連続して紅白出場を果たしている。