プロ野球はいよいよキャンプインの季節。今年はどのチームがペナントレースを制するのか気になるところ。

さて90年代のプロ野球を振り返ると、優勝するだなんて口が裂けても言えないチームがあった。それは阪神タイガース。暗黒時代と言われたあの頃の阪神タイガースはファンがトラウマになるほど弱かった。
今回はそんな暗黒時代の阪神タイガースのあるあるネタを紹介していこう。

「バースの再来」阪神のダメ外国人たち


1985年に日本一になった阪神。その中心選手が二年連続三冠王を獲得したランディ・バース。しかしそのバースも1987年に退団することに。
それからというもの、阪神はバースの後継者となる外国人選手を探しては、失敗を繰り返してきた。
象徴的な選手がグリーンウェル。当時バリバリのメジャーリーガーであり、推定年俸3億8000万円で1997年に入団した。しかし出場試合は僅か7試合に留まり、「神のお告げがあった」という言葉を残してシーズン途中で引退を発表してしまった。

外国人選手の獲得が決まった時は「バースの再来」という見出しがスポーツ紙に載るものの、バースの再来になれず「バースの再来は何人目?」とネタにされるのが定番だった。

阪神の先発投手は誰だった?


当時のセリーグは予告先発がなかったため、多くのファンはテレビを見て誰が先発かを確認した。
しかし、当時の阪神は19時からのテレビ中継の前に先発投手がKOされ、二番手以降の投手が投げており、誰が先発だったか分からないこともあった。


ゴールデンウイークでシーズン終戦


阪神はオープン戦好調でも、ゴールデンウイークが始まる頃には定位置と言われた最下位(1987年から2001年の15年間で最下位10回)になるのがお約束のパターン。
梅雨の時期になると、早くもファンから出てくる声は来年の構想と期待の若手に切り替わったのだった。

たけし軍団に負けた阪神タイガース


1991年に二年連続最下位だった阪神は、シーズンオフにたけし軍団と草野球で対決することに。阪神の投手は二軍の投手コーチなどとハンデ付きとはいえ、なんと阪神は4-2でたけし軍団に敗れる。
ビートたけしには「これでおいら達が12位。阪神は13位だ。この試合も契約更改の対象になるんじゃないの?」と強烈な一言を吐かれてしまった。



当時はかなり弱かったため、ファンも球場に来なくなり、観客動員数は200万人を割るところまで落ち込む時期があった。しかし2003年以降、優勝も経験した阪神は人気も回復。多くの人が球場に訪れている。
今年は金本新監督を迎える初シーズン。どんな手腕を金本監督が見せてくれるか見守りたい。
(篁五郎)