かつて、ビートたけしから「一本糞のりこ」なるあだ名を付けられた芸能人と言えば? 答えは、飯島直子です。今ではセクシー熟女的立ち位置の女優として、テレビドラマでよく見かける彼女ですが、このようにたけし的センス全開のネーミングで呼称されてしまうようなイジられキャラ時代もあったのです。


ところで彼女。今年でなんと48歳だそうです。年を経て枯れていくどころかむしろ、身にまとう妖艶な色香は年々増している印象さえあり、「熟女とはこういうもの」と言わんばかりに森高千里とは別の路線で示しているように感じられます。まさにアラサーの星といったところでしょう。

様々な芸能人と噂になった飯島直子


さて、そんな飯島直子ですが、長きに渡るキャリアの中で、様々な芸能人と恋仲になってきたことはあまりにも有名。横山やすしの息子・木村一八(かずや)、ダイアモンドユカイ、さらには、元光GENJIの諸星和巳、伊藤英明、河村隆一などとも噂になっています。いずれ劣らぬ、難アリ彼氏なのはご覧の通り。こうした一癖も二癖も……どころではない男たちと渡り合ってきたことで、今の世慣れた色気を出せるようになったのならば、彼らとの交際も案外、無駄ではなかったのかも……。というのは、ポジティブ過ぎる解釈でしょうか。

TUBEの前田亘輝と結婚するも、4年余りで破局


そんな彼女が29歳の時、最初に“運命の人”として選んだのが、ロックバンドTUBEの前田亘輝でした。人気者同士の結婚とあって、大いに話題となった2人ですが、わずか4年後の2001年、突如として離婚してしまいます。理由は前田の女癖の悪さ。夜ごと六本木や銀座に繰り出しては豪遊する夫を尻目に、飯島は自宅で一人寂しく、枕を濡らしながら寝ていたそうです。夫婦間の溝は深くなり、やがてセックスレスになっていったとも伝えられています。

「私はどこまで男運がないんだ……」。永遠を誓い合ったはずが、33歳にしてまたも独り身となってしまい、自らの不遇さに自暴自棄になってしまったのか。あるいは、前田から注いでもらうはずだった愛情を求めてなのか。彼女は自身の中にある、満たされない何かを埋めようとするかのように、ホストクラブ通いを始めたのです。

ホストと同棲するため、2億5,000万円のマンションを購入


その期間に出会ったのが、歌舞伎町のナンバーワンホスト・ONLY優でした。13歳も年下の彼に、飯島は一目ぼれ。ほどなく交際を開始した後も店に通い続け、なんと一晩で500万円を使ったこともあるそうです。
それだけではありません。彼とドライブするためのベンツも買いました。彼が「バーを経営したい」と言えば、ビジネス専門学校の学費、店舗の開業資金も出しました。挙句の果てには、同棲するための2億5,000万円もするタワーマンションもキャッシュで購入したというのだから、まさに狂気の沙汰。飯島は確信していたはずです。「ここまでしたんだから結婚してくれるだろう」と。

しかし、男など一時的な欲求が満たされたら、他に目が向いてしまうもの。ほどなくしてONLY優は別の女性に心移りし、結局、この恋も終わりを迎えてしまうのです。

飯島直子に救いの手を差し伸べた、小泉今日子


こうしたホスト狂いから、飯島は一時期、芸能界を干されていたそうです。その復帰を後押ししたのは、大の仲良しというキョンキョンこと小泉今日子でした。親身になって彼女の相談に乗り、“こちら側”へ戻ってくるよう、熱心に説得したといいます。
その甲斐あって、以前同様に精力的に芸能活動へ打ち込むようになり、2012年には会社経営者の男性と再婚、仲むつまじい夫婦生活を営むに至っている飯島直子。もつべきものは、チャらい男の遊び相手よりも、何でも打ち明けられる女友達。それに気づけたことが彼女の財産に違いなく、その答えに至るまでに知った苦味こそが、彼女を大人の女性として一際魅力的に見せる隠し味となっているのでしょう。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonより秘密のパラダイス―飯島直子写真集
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