かつて深夜番組といえば、「11PM」や「トゥナイト」などといったお色気番組が当たり前だった。しかし今では自主規制され、企画にすら挙がらないだろう。

そんな過激な深夜番組の最後ともいえるのが、かつてTBS系列で放送していた「ワンダフル」かもしれない。

釈由美子も所属した"ワンギャル"


「ワンダフル」を彩っていたのが数多くの女性アシスタントだ。ワンダフルガール、通称"ワンギャル"と呼ばれる女性タレントのグループが務めていた、このアシスタント。
釈由美子や林家三平と結婚した国分佐智子、風間俊介と結婚した河村和奈などがワンギャル経験者として知られている。

「ワンダフル」のお色気シーンは?


そして番組の目玉といえば、なんといってもお色気シーン。なぜか水着姿のワンギャルが天気予報を読んだり、当時ブームだった「ダンスダンスレボリューション」で競う企画ではやたら下からのカメラワークが多かったり。
そして棒状の氷の中にあるビー玉を早く取り出すゲームを行った際には、ワンギャルたちは棒状の氷を舐めたり咥えたりするのはもちろん、胸や股に挟む者もいたりとまさにやりたい放題であった。


深夜アニメも放送していた「ワンダフル」


お色気シーン以外にも、「ワンダフル」ではアニメも放送されていた。アニメ化されていたのは、「行け!稲中卓球部」「セクシーコマンド外伝すごいよ!!マサルさん」「浦安鉄筋家族」など、現在でもマニアの中では人気の作品も多い。深夜放送という特徴を生かした挑戦的な試みが、良い結果となって表れたのだろう。

現在では間違いなくクレームが殺到するような内容が多かった「ワンダフル」。しかし、直接的な表現をせずにお色気を思わせる演出の数々には、作り手側の上手さも感じさせるものであった。
(篁五郎)

※イメージ画像はamazonより釈ボディ