ディズニー映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』で声優を務めるなど、話題に事欠かない。
年々美しさを更新する奇跡のアラサー
絵になるルックス、プロフェッショナルに磨かれたボディ。深田恭子、通称、深キョンは、これまでも何冊もの写真集を発売しているが、この7月にも水着写真集を発売した。女性誌からは女性目線で、男性誌では男性目線で2冊が同時発売されるのは、男性のみならず女性のファンが増えている証だろう。
セクシーであり健康的。デビューして19年、33歳になるが、顔もボディも劣化しない。むしろ「年々美しさと愛らしさを増している、奇跡の33歳」と言えそうだ。
正直、演技派と絶賛されることも、大ブレイクすることもなかった深キョンだが、常に主役クラスの女優として第一線で活躍し鮮度を保ち続けてきた。そして、独特の存在感とオーラを味方につけ女優としての地位を確立したが、もともとは歌手志望だったという。
子どもの頃に憧れたのは岩崎恭子と華原朋美
写真集ではサーフィン姿に興ずる姿を披露しているように、深キョンの趣味はサーフィンで水泳が得意だ。
水泳を習い始めたのは2歳の時で、小学校の時には校内記録を出したことも。1992年のバルセロナオリンピックの金メダリスト、岩崎恭子選手に憧れて水泳選手を目指したこともあったという。
その後、華原朋美を知り、華原のような歌手を目指した。歌手と水泳選手、両方を夢見たが、1996年、中学2年生の時に、ホリプロの新人発掘オーディション「ホリプロタレントスカウトキャラバン」に出てグランプリを受賞し、芸能界の扉が開かれた。
アイドルユニットを経てソロ歌手としてデビュー
1998年、スカウトキャラバンの出身者を中心に結成されたアイドルユニット「HiP(ホリプロ・アイドル・パラダイス)」の初期メンバーになった。新山千春、優香、酒井彩名らと同じグループだったが翌年に卒業しており、実質的な活動はなかったようだ。
そして1999年、シングル「最後の果実」でソロデビューを果たした。作曲はSMAPの「らいおんハート」や「ダイナマイト」「SHAKE」などを作曲したヒットメーカー、小森田実が担当。コーラスには小森田と、まだ無名だったaikoが参加していた。
その後、シングル7枚、アルバム2枚、ミニアルバムをリリースしている。ピアノは4歳から習っていて音感もいい。『新堂本兄弟(フジテレビ系)』で、堂本ブラザーズバンドの一員としてピアノを弾いていたが、ピアノの腕を生かしたインストアルバムをリリースし、本人が作曲した楽曲が収録されていることを知っている人は少ないに違いない。
そもそも、アイドルのインストCDを販売すること自体が難しい。結局CDは2枚目以降セールス面で伸び悩み、歌手活動はフェードアウトしている。
主役クラスの女優に成長した深田恭子
念願だった歌手として大成することはなかったが、女優としては、1998年の『神様、もう少しだけ(フジテレビ系)』が高視聴率を得て一躍脚光を浴び、1999年の『鬼の棲家(フジテレビ系)』でドラマ初主演を果たした。
その後、数多くのドラマ、映画に出演。2004年には『下妻物語』のロリータ少女役で、第59回毎日映画コンクール主演女優賞を最年少受賞したほか、数々の賞を受賞した。
「器用ではない」と本人が話しているだけに案外努力の人かもしれない。今後どう年を重ねて変化していくのか、楽しみな女優の一人だ。
(佐藤ジェニー)
深田恭子 写真集 『 Nu season 』