大泉洋やユースケ・サンタマリア、藤井隆、及川光博といえば、バラエティに出ても結果を残し、かつ、俳優としても活躍している人たちだ。この4人には共通点があるのをご存知だろうか。


ユルさが売りだった『パパパパパフィー』


彼らが20代にともに出演していた番組がある。それは、テレビ朝日系列で1997年から2002年まで放送されてた『パパパパパフィー』だ。この番組は、PUFFYの大貫亜美・吉村由美が司会を務めるバラエティ番組で、ユルさが売りの番組だった。

そんな番組で発掘されたのがこの4人で、その後もそれぞれに活躍している。今や、中堅を超えて、大御所の域に足をかけつつある彼らだが、当時はPUFFYからの扱いは決して良いものではなかった!?

大泉洋と大貫亜美の仲睦まじいケンカが見どころ?


中でも、一番PUFFYにイジられ、イジり返していたのが大泉洋だ。大泉洋がロケのMCをするときには、亜美は不機嫌になり、その不機嫌な亜美にあてつけるように大泉は由美をえこひいき。この亜美と大泉のケンカが微笑ましく、この番組の見どころのひとつでもあった。
そして、このユルい共演が、大泉を全国区に押し上げる要因の一つとなった。
当時の大泉は、ダサいジャージ姿がトレードマークでもあった。

藤井隆と大泉洋は後に『真田丸』でも共演!


藤井隆は、この番組でPUFFYプロデュースのもと、藤井の代表的な「ホットホット」というギャグのプロモーションビデオを作ろうという企画に挑戦している。もちろん、ここでもすんなりとは撮影は終わらず、ヘトヘトになりながら挑んで笑いをとった。
藤井と大泉は、この番組のスペシャルで共演し、番組の期待を受けてバトルを繰り広げたこともあったが、大河ドラマ『真田丸』での共演に当時を思い出したファンも多かったようだ。

王子キャラを浸透させた及川光博


及川光博は、現在も王子様キャラのイメージが健在であるが、当時この番組で、ミッチー王子というキャラクターを決定づけた。ときにはぴちぴちのレオタードに腰に紫の布を巻いたダンスの先生、流星光一郎といキャラクターとして登場し、PUFFYにキレッキレでコミカルなダンスをレクチャ―して笑いをとっていた。


ユースケを生んだのは『パパパパアフィー』


当時、ミュージシャンとして活躍していたユースケ・サンタマリア。スカパー!の『スペースシャワーTV』の音楽番組のMCなどで活躍していたユースケを、地上波に進出し全国区にしたのも、この番組だった。藤井もユースケも、『パパパパパフィー』と前後して、テレビ朝日系列で自身のバラエティ番組に出演している。

『HEY!HEY!HEY!』との深い関係


当時は、バラエティに対応できるミュージシャンが注目されていた時代で、ユースケやミッチーのほかにも、トータス松本や、後に大貫と結婚・離婚をすることになるT.M.Revolutionなども出演していた。当時のバラエティ対応のできるミュージシャンの台頭は、ダウンタウンがMCの『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』との関係性は大きい。

しかし、実は『パパパパパフィー』も『HEY!HEY!HEY!』とは無関係ではない。当時『HEY!HEY!HEY!』に出演していたPUFFYが、もし将来番組を持ったらというシミュレーションを行ったことがきっかけで、他局で実現したのが、この『パパパパパフィー』だったのだ。


ユルい番組と当時は言われてた『パパパパパフィー』であるが、実は、現在も活躍するタレントや俳優を数多く輩出し、そして当時の空気を如実に反映していたのである。
(ミスティ・チャン)

※イメージ画像はamazonよりハッピーバースデイ(初回生産限定盤)(DVD付) Single, CD+DVD, Limited Edition