AndroidのWi-Fi通信機能には、様々なオプション設定が用意されており、調節することで消費電力を削減したり使い勝手を向上させられる可能性がある。
詳細設定画面は、アクセスポイントの一覧の画面でメニューから開くことが出来る。
目立たない割に有用な設定項目も多いので、ぜひチェックしてみよう。

設定画面の「Wi-Fi」の左の方をタップして、アクセスポイントの一覧画面に進んだら、右下のメニューボタンをタップ。メニューキーが物理キーになっている機種では、メニューボタンが表示されないこともあるが、物理メニューキーをタップすればいいぞ。

このようなメニューが表示されたら「詳細設定」をタップ。

このような設定項目が表示されるぞ。

「ネットワークの通知」は、パスワード無しで接続できるオープンWi-Fiスポットが検出されたときに通知を表示するという設定だ。

多くのオープンWi-Fiスポットは、接続してからブラウザ上でパスワード入力が必要で、通知されても意味がないので、オフにしてしまった方がいいだろう。

「スリープ時にWi-Fi接続を維持」は、「電源接続時のみ」や「使用しない」にすると、画面を消灯してスリープさせたときにWi-Fi接続が切断されるようになる。
これにより消費電力が多少削減されるが、モバイルデータ通信の通信量が増加してしまう。モバイルデータ通信を無効にしている場合は、インターネット接続が完全に失われ、新着メールなどが通知されなくなったり、スリープを解除した直後に再接続されるまで通信できなくなるなどのデメリットがある。
Wi-Fiを使うのが主に自宅などの場合は、バッテリが減ってきてもすぐに充電できるので、「常に使用する」にしておくといいだろう。
勤め先などで、Wi-Fi圏内だがすぐには充電できない状態で使うことが多い場合には、「電源接続時のみ」の設定にしておこう。


「使用しない」にして充電中も自動切断するのはあまり意味がない気がするが、モバイルデータ通信を無効にしておけばスリープ中の通信を遮断できる。知らない間に通信されるのが許せないという人ならば有用だろう。

「接続不良のとき無効にする」は、各種公衆Wi-Fiスポットを常用する場合にオンにしておくといいだろう。遠くにあるアクセスポイントに無理矢理接続しようとして通信が不安定になるのを防げるぞ。
なるべくモバイルデータ通信を使わず、不安定でも公衆Wi-Fiで通信したいという場合は、オフにしておこう。

「Wi-Fi周波数帯域」は、通常は「自動」のままでいいが、5GHz帯(IEEE 802.11 aなど)に対応しているアクセスポイントを使っていない場合、「2.4GHzのみ」に設定しておけば消費電力を節約できるかも知れない。


また、両周波数帯対応のアクセスポイントで接続が不安定な場合も、周波数帯を限定することで改善する可能性があるようだ。

「Wi-Fi最適化」というのが分かりにくいが、既知のアクセスポイントが見つからないときに再スキャンを控えるという機能のようだ。有効にしておけばバッテリ消費を削減できるが、帰宅したときやモバイルルーターを起動したときにアクセスポイントの検出が遅れてすぐに接続してくれなくなる可能性があるので、節電より利便性を重視するならオフの方がいいかも知れない。