わずか一駅しかない路線「ひと駅支線」の旅
ひと駅支線のイメージ通りの、ほのぼのとした車両
秋です。行楽シーズンです。
空気がすっきりさわやかになり、空が高い。ああ、どこか出かけたいなあと人々の心が弾むシーズンです。しかし、夏の疲れがまだ残っていたり、ちょっとお財布の中身が厳しかったり。じゃ、旅気分だけでも味わってみましょう。あっという間トリップのススメです。

全国鉄道路線図を眺めていると、日本列島を縦横に走りぬける太い幹線と、ひょっこり枝のように伸びている支線とがあります。
中でも、え、これだけ? というような、わずか一駅しかない支線なんてのもあるわけで。

新宿から八王子、橋本を結ぶ京王電鉄。私も以前通勤に使ったことのある、お馴染みの鉄道ですが、ここには、二本の「ひと駅支線」があります。
ひとつは、東府中と府中競馬正門前を結ぶ、競馬場線。もうひとつは、高幡不動と多摩動物公園を結ぶ動物園線です。
いずれも乗り換えてひと駅でおしまいの短い路線なのですが、どうしてどうして侮れない。
特に動物園線は、動物の絵が描かれた可愛い車両がくねくねと丘陵を駆け抜け、リゾートとまではいきませんが、充分に行楽気分が味わえます。

あとは、最近間に駅が出来て「ひと駅路線」ではなくなってしまいましたが、東急長津田駅から出ている「こどもの国線」もオススメです。途中に電車がいっぱい昼寝をしている車両工場などもあり、飽きさせません。

なぜか、終点の駅前には、動物園や公園など、お休みの日にのんびりできる施設があります。お弁当持って家族で出かけるには最適かと思いますよ。

ディープにひと駅路線を楽しみたい向きには、JR東日本鶴見線の大川支線、JR西日本の和田岬線、名古屋鉄道の築港線など、いかがでしょう。
いずれも、日中ぽっかりと列車の走らない「乗りにくい路線」です。乗ってしまえばあっという間ですが、それまでが大変だし、乗った〜という達成感が味わえるかも。(谷和原のぞみ@お気楽ステーション)
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