「県」より大きな「市」が誕生する
府県と高山市の面積比較。新しい高山市の面積は東京都とほぼ同じ。
平成の大合併とかで、市町村の合併が盛ん。新聞の地方版には、合併の話題があちこちに。
なんでも、今年の3月31日までに合併すると、いろいろと特例があるらしくて、2月、3月は合併するところがたくさんあるみたい。このままどんどん進んだら、遂には、日本全体がひとつの市になっちゃうんじゃないか……。

なんてことは絶対ないだろうけど、遂に「県より大きな市」が誕生する。その名も、岐阜県高山(たかやま)市。2月1日に、上宝村、丹生川村、高根村、朝日村、国府町、清見村、荘川村、宮村、久々野町、のなんと9町村と合併する。たくさんの町村と合併するだけあって、とっても大きくなる。
地図で測ってみると、東西約75km、南北約45km。高山市の新しい面積はなんと、大阪府全部や香川県全体より大きいのだ! 東京都もあとちょっとのところで、抜かれそう。

こんだけ広いんだから、市長さんが3人いる……なんてことはもちろんない。人口の方は約10万人で、ごく普通。それだけ自然が豊かってことかな。「高山」の名前のとおり、標高の高い飛騨高地にあって、東側には北アルプスがそびえている。
筆者も行ったことがあるけど、とてもいいところ。訪れるなら、現在の上宝村新穂高温泉にある「2階建ロープウェー」に乗ってみよう。この季節、雪をかぶった高山(こうざん)の山並がとても綺麗。1月は雪がちだけど、2月に入ると、晴れる日がだんだん増えてくる。

2月1日には、市民有志の皆さんによる、手筒花火などの合併を祝うイベントがあるそうだ。JR高山駅の周辺で、夕方前から夜にかけて。
観光客でも見られるそうだから、旅する人はちょっとのぞいてみよう。高山市はまた、フジテレビの人気ドラマ「白線流し」タイトル由来の地としても知られる。他にも見どころはたくさん。1月15日16時現在の積雪は19cm。朝はマイナス10℃を割ることもあるから、防寒対策はばっちりしてね。(R&S)