アンチ・ゆるキャラ!? 神戸の「ワケトン」がアツい!
上が「ワケトン」、下がワケトンの宿敵で分別を守らない「ワケヘン」。その他のサブキャラもコワかわいい!
岡山放送の「OH!くん」、東京タワーの「ノッポン」、京都タワーの「たわわちゃん」と、ゆる〜い、かわい〜いキャラクターがBitでも話題だけれど、なんと神戸からは、不敵な表情で街に目を光らせる異色キャラの登場である。

彼の名は「ワケトン」。
神戸生まれの、「とってもキレイ好きなミニブタ」である。

ワケトンは、神戸市環境局で新たに実施されることになった「ごみと資源・分別徹底キャンペーン」のキャラクターとして、昨年11月に登場。すでにお気づきの方もいる と思うが、この「ワケトン」という名前、そのまま抑揚をつけずに読むとふつうに「豚(トン)」のキャラクター名だが、「ト」にアクセントをおいて語尾をあげて読むと、「分けてるのか?」という神戸弁になる。地域限定の、絶妙なダブルネーミングなのだ。

ごみの分別を説明したり、きちんとルールが守られているかチェックする役割を担っているこのワケトン。目がつりあがってたり、ルール違反のごみ出しに「×」マークを突きつける表情に迫力があったりするのにも、ちゃんと理由があるというワケ。


神戸市環境局減量リサイクル推進課にうかがったところ、ワケトンは「子どもからお年寄りの方まで、みなさんが親しみを持ってごみの減量・資源化、分別の徹底に取り組んでいただけるようなキャラクターを」ということで、生まれたそう。気になる市民の反応は、「可愛い、可愛くないと、様々な意見をいただいています」とのこと。分かる気がします……。とはいえインパクトは圧倒的で、幼稚園や小学校に着ぐるみの貸し出しが出るほどの人気なのだとか。

ゆるキャラ全盛の今、このシニカルさ、ブラックさがなんともしびれるワケトン。神戸市環境局のサイトからは、絵本仕立ての「ワケトンのおはなし」や、これまた全編神戸弁がパンチの効いた「ワケトンソング」も聞けるので、こちらも要チェックです!(矢部智子)