
いちごジャムに、いちご大福に、いちごジュースに、いちごキャンディに……と、特産品をうまく活用したお土産物が作られ、売られるわけです。
私が先日訪れた、福島県喜多方市は、喜多方ラーメンが有名です。しょうゆベースの透き通ったスープに、平たい麺。私も大好き。美味しいですよね。
しかし、最近、このラーメンをベースに、次々新しい特産品が誕生しているらしいのです。
筆頭は、その名も「ラーメン丼」。ラーメンを入れる容器ではありません。ラーメンのスープでご飯を炊き込み、ラーメンに乗せる具をトッピングした「丼もの」なのです。
これが食べられるのは、喜多方市にある道の駅「喜多の郷」。ちょっとどきどきしながら訪れてみたのですが……。
「ラーメン丼終わりました」の、無情な文字。聞けば、午前中に売り切れてしまったのだそうな。ううっ。どうやらかなりの人気メニューの様子です。残念ですが無いものは仕方がありません。普通のしょうゆラーメンを食べて、これはこれで満足。ぷはー。
はて、ほかには何か無いか? とうろうろしていたら、ありましたありました。ラーメンピザ!?
生地がラーメンと同じなのだそうで。で、トッピングにはナルトやネギや。うーん、気にはなりましたが、さすがに一人では食べきれない感じ。しかし、中華とイタリアンを混ぜてるのに、どうしてこうも日本的なんでしょう。
さらに売店で「ラーメン豆」なるものを発見しました。醤油味と味噌味。早速買ってはみたのですが、実は私、落花生など豆類が苦手で食べられません。仕方が無いので、帰宅後、お友達のイラストレータさんに無理やり食べさせることにしました。封を切って、ぱくっと、ひとつぶ。
「辛っ。あ、甘っ。」
表面をコーティングしてある「ラーメンっぽい」部分がちょっと辛め。で、中はピーナツではなく、かぼちゃの種がベース。なので、甘い。お酒のおつまみにちょうどよさそう、とのこと。相反する二種類の味が引っ張り合って、ついつい次々に口にしてしまうようです。
ここまで遊び心を持って新しい商品開発が出来るのも、喜多方ラーメンという確固とした美味しい名物があってのこと。
私は、ラーメン丼のリベンジをせねばっ。(谷和原のぞみ/お気楽ステーション)