便器が街を走りまわる!?「ドメスト除菌トラック」
先日、炎天下の街をボ〜ッと歩いていたらトラックの荷台にくるくる回る巨大な便器が3つ……しかも、便座カバーにはホラー映画のように白目をむいた女性の顔が!? 

「え? え? なに、いまの??」と思う間もなく走り去っていってしまったのだが、「さっきのはなんだったんだろう……」と後で調べてみたところ日本リーバから社名変更したユニリーバの、トイレ除菌クリーナー「ドメスト」の宣伝カーだった模様。暑さのあまりに見えた白昼夢ではなかったようだ。


ユニリーバさんにさっそく電話して聞いてみたところ、このドメスト除菌トラックをカメラつきケータイなどで激写して送ると「ドメスト」が抽選でもらえるキャンペーンを実施中とのこと。6月末から東京、名古屋、大阪と順ぐりに展開しているらしいので、すでに見た見た!! という方も多いのでは? じめじめして菌の繁殖がもっとも懸念される梅雨どきからのキャンペーンなので、7月末には残念ながら終了してしまうとのこと。

いやぁ、それにしても1度見かけたら誰かについつい話さずにはいられないインパクトですよね〜。広告カーといえばラッピングバスなどはよく見かけるが、最近はこういう立体モノが流行しつつあるのだろうか?このキャンペーンを提案した企画会社さんにさらに話を聞いてみました。

すると、このターンテーブルで巨大便器をくるくるまわす「ドメスト除菌トラック」は、業界でも初の試みなのだとか。道路交通法など数々の制約をクリアし実現した企画で、口コミなどですごい反響があり話題性はじゅうぶんだったようだ。


ちなみに、私がこの「ドメスト除菌トラック」を見かけたのは大阪・心斎橋の繁華街。「ドメスト」のターゲットである主婦層にアピールするため、このエリア以外にも茨木や寝屋川などの郊外までかなり広範囲をまわっていたそうだ。

ところで、私は早朝の心斎橋筋でトラックの荷台に大阪のシンボル「食いだおれ人形」がのせられて運ばれているのを見たことがあります。食いだおれ人形はず〜っと同じ人形が立っているわけではなく、時々ひそかに新しいものと入れ代わっていたのだ!という衝撃の事実を知った瞬間でした(と、思いっきり余談ですいません…)。

今後ますますふえそうなこの立体アドトラック、普通の広告と違って「珍しいモノ見ちゃった!」となんとなくトクをしたような気分になるのが不思議ですよね。誰もがカメラつきケータイを所持している時代ならではの、新しいキャンペーン形態といえるかも!?(野崎泉)