巷のB級ニュース“小”ネタを毎日配信!

0

「宇宙天気予報」って知ってる?

(C)SOHO(ESA&NASA)

今年は、国産H2Aロケットによる運輸多目的衛星「ひまわり6号」の打ち上げ成功や野口聡一さん搭乗のNASAスペースシャトル「ディスカバリー」の出発と帰還、年内にJTBが宇宙旅行を販売予定等々、いつにも増して宇宙への注目が高まった年だ。にもかかわらず2年前(2003年10月末)から始まっている「宇宙天気予報」をご存知の方は少ないのではないか。

この宇宙天気予報はNICT(独立行政法人 情報通信研究機構)がインターネットで提供するサービスだ。NICTとは総務省管轄の国立研究所の流れを汲む団体。宇宙の天気といっても、そもそも大気や水が存在しない宇宙空間に雨が降るはずもなく、通常の天気予報のような「晴れ」「雨」「くもり」なんて表現は皆無で、「太陽フレア」「太陽風」「磁気嵐」「オーロラ活動」などの最新情報や予測を行っているものだ。

予報文見出しは「強い南向き磁場のため、大規模な磁気嵐が発生しました。太陽風は高速ですが磁場強度は下がり、磁気圏は落ち着きつつあります」「太陽風速度は低下しています。803黒点群が小規模フレアを起こしています」といった感じ。なかなか馴染みのある言葉は少ないが、例えば「太陽風」とは秒速300〜1000キロ、超音速の水素イオンや電子の流れのこと。ただそれらの宇宙空間での密度は極端に低いので地上で感じるような風ではなく、地球の磁場に影響を与える。

さて、この運用開始から50万アクセスを超えた宇宙天気予報の利用者とは一体どんな人たちなのだろうか。NICTの宇宙天気システムグループ グループリーダー 亘(わたり)さんにお話を伺った。ユーザーは、天文ファン、アマチュア無線ファン、大学の研究生などだということ。天文ファン、研究生はわかるが、アマチュア無線ファンはなぜ? 通信障害を起こすデリンジャー現象、反対に通常より遠くへ電波を飛ばすスポラディックE層の出現など、宇宙天気は無線通信に大いにかかわりがあり関心も高いからだそうだ。そして、商用利用では、衛星の管理をしている方。「そんな人、絶対数あんまりいないですけどね(笑)」と亘さん。確かにそれは対象がピンポイント過ぎるかも。

今後はオーロラ出現予報を北欧オーロラツアーなど観光にも活用できるようにしたいとのこと。ただ、現段階ではせいぜい1時間後のオーロラ出現を予測するのが関の山なので、サイト内のコンテンツであるアラスカに設置されたライブカメラ画像で楽しんで欲しいとのこと。現在は国際協力によって集められたデータを人が参照して予報しているが、将来的にはコンピュータでモデルを動かし、数値予報化したいとのこと。そうなれば予報精度も上がるだろう。

近い未来、「月旅行出発日の磁場どうかしら? 宇宙天気チェックしましょ」「来週火星に出張なんだ。太陽フレア大丈夫かな〜」なんてセリフが日常で聞けるかも? (吉田ジョージ)

他にもこんなコネタがあります

関連キーワード

2005年9月14日 00時00分

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品