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カレーライスのルーは右派? 左派?

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カレーにずいずいと侵略される前に、白いごはんから積極的に攻めていくのが、オレ流。

昔から、カレーを食べるときどうしても気になるのが、ルーとごはんの位置だった。
私の場合、ルーが左でごはんが右でないと、なんとも気持ちが悪く、お店などでも向きを変えてしまうくらいだ。

たぶんそれは、「ごはん」の白い部分をルーに侵略されたくないからだと思う。「ごはんが攻撃的な守りをするスタイル」なのだ。
でも、そんなことを友人に話すと、「ルーが右派」の人のほうが圧倒的に多く、その言い分は、
「ルーから進めば、ごはんでせきとめられる」
「ごはんという壁を切り崩すのがイヤ」
など。
もちろん、「ごはんにルー全体がけ」の人も「微妙に斜めがけ」の人もいるが、カレーの種類などによっても違うものなのか。

料理記者で編集者の友人に、そんな話をすると、カレーの歴史的な背景について教えてくれた。
「もともと、インドなどカレー食圏の国及び地域では、バナナの葉の上にのせたライス(インディア米を炊いたもの)にさらさらのカレーをのせ、手で軽くまぜてそのまま手で食べます。そのとき、必ず右手で食べますが、これはイスラム教では左手が不浄の手とされているから。だから、自然と右から食べる→右からルーをかけるという形になったのでは、というのが1つにあります」

ただし、宗教的な理由は日本では考えにくいため、実際には、第二の理由として、食事作法の問題があるのでは、と言う。
「日本では、お膳の形として左にご飯茶碗、右に汁椀を置きますよね。だから、感覚的に"おかず"であるカレールーが右にあり、それを左側にあるご飯と混ぜて食べる、というのが多くの人に身に付いているのではないかと考えられます。ほとんどの人が右利きだから、ルーとご飯をあわせて手前に持ってくるのにそのほうが食べやすいという事情があるんじゃないでしょうか。
私自身は、右ななめ後方にかけますね。食べやすいし、撮影してもこの形が一番きれいです」

ちなみに、お店では右派・左派どちらが多いか。『クレア・イーツ 灼熱のカレー天国!』というムックの特集、「いま食べるべき激旨カレー50選」に写されているカレーの写真をカウントしてみたところ、「別盛り」が意外と多く、左右に分けられそうなのは23軒のみだったが、内訳は、「ルーが左派」は16軒、「ルーが右派」は7軒。ルーは左派が優勢であった。

それからダンナと2人で入った渋谷の有名カレー店。同じカレーを2人前注文したところ、テーブルに置かれた状態はなんと、「ダンナ=右がけ、私=左がけ」という対称の位置だった。
あれ、実はあまり深く考えてなかったりする!?
さらに、某カレーチェーンの店員さんにたずねてみると、左右というよりは、
「本来は、手前にカレーがくるように置くことになっているんですよ」
とのこと。前後派だった。

お店にはそれぞれの理由があるのだろうけど、皆さんのおうちではどうですか?
(田幸和歌子)

2005年9月26日 00時00分

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