
キャップに描かれているのは、うさぎ、ライオン、ねこなどの動物から、ピーマン、にんじんなどの野菜類、サッカーボールを持つ男の子や自転車に乗る女の子まで、実にさまざま。かるく20種類はあるのではないだろうか。
さて、実際のところ、全部で一体どのくらい種類があるのだろう? そして誰がイラストを描いているのだろう? 気になったので、さっそく小松食品に問い合わせてみた。
すると、残念ながら、イラスト作者については企業秘密ということだったが、その他についていろいろと教えてくださった。
まず、キャップの種類は全部でなんと32種類! 予想を超える多さだ。このイラストは、1970年代の初期に登場し、一度やめた時期もあったりと紆余曲折を繰り返しながら、少しずつ定着していったという。そして、初期には既に、人間をモチーフにしたイラストが11種、動物モチーフが12種販売されていて、その10年後くらいに新たに9種が追加されたのだとか。
「とくに、若年層に親しみを持ってもらいたい、そこで、手にとってもらいやすいようなアイキャッチとしてイラストを入れるようになったんです」とは小松食品、営業本部の小松さん。
また、「子どもと一緒にスーパーに行ったときには、“今日はどのキャップのなめ茸にしようか”と、子どもたちと楽しく選んでいます」という便りも何通かあったという。
やっぱり! まさに今、私がその子ども状態です。ワクワクしながら選んでいるもの……。実際、この「なめ茸」のキャップをコレクションして紹介しているページもあるほどで、密かな人気を博している様子。
それにしても、とくに大人になってからというもの、日常の中でちょっとした“かわいい”を見つけると、それだけで嬉しくなってしまう。小松食品の「なめ茸」は、そんな些細な日常における魅力まで再認識させてくれたみたい。(田辺 香)