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ビルと植物の融合オーガニックビル

2005年10月30日 00時00分

最近、大阪でおしゃれなエリアとして話題の大阪の南船場。アーティストやクリエイターが集まるこの街のランドマークとなっているのが「オーガニックビル」だ。真っ赤な外観、壁面には植物が植わった無数の鉢。いったいこのビルの正体は!?

このオーガニックビルのまたの名は「小倉屋山本本社ビル」という。はて、こんな奇抜なデザインの本社ビルを建ててしまった小倉屋山本とは? デザイン会社? アパレル関係? いやいや、実は大阪名物の塩昆布「えびすめ」等の製造販売を行っている150年以上の歴史を持つ超老舗の昆布屋さんなのだ。

10年ほど前、小倉屋山本の本社ビルを建て替えることになり、「おもろい物を作ろう」ということで、デザイン案を様々な会社に依頼したそうだ。テーマは企業理念でもある「自然との共生」。自然で育った昆布を扱う会社ならではの企業理念だ。さて、寄せられたほとんどのデザイン案が分厚い資料だったのにも関わらず、ある案だけは大きな紙にラフなデッサンのみの「紙切れ一枚」だったとか。社長さんも含め、当時の小倉屋山本の担当者は、あまりにも簡素なデザイン案に面食らったが、その突拍子もないデザインに心惹かれて決めたとのこと。それを設計したのは、ミネラルウォーター「ヴィッテル」のデザインを手がけたというイタリア人のアーティスト、ガエタノ・ペッシェだった。’94年にはグッドデザイン賞を受賞し、赤と緑が調和する、まさにオーガニックなビルに仕上がったのだ。

巨匠の設計と聞き、よ〜く眺めてみると色々なものが見えてくる。バーティガルガーデン(垂直庭)と呼ばれる、壁面についている植木鉢の数は132個だそうだが、1つ1つの形が違うのだ。さらに植わっている植物の種類も全部違い、外国からも集めたとか。
ただ、突如現れたあまりにも奇抜なビルだったため、完成当時はよくラブホに間違えられ、カップルが入ってくることが多かったというエピソードまで……。

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