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ビールはグラスを傾けて受けるのがマナー?

これからはビール飲みの人が注いでくれるときには、遠慮なく、テーブルにグラスをでん、と置かせてもらいます。

私がビールデビューした10年ちょい前ぐらいの頃、「ビールを注いでもらうときは、こぼれないように、泡だらけにならないように、グラスを傾けるものだ」と言われたものだ。

でも、ふと気づくと、ダンナを含む私のまわりの“ビール飲み”たちには「グラスを傾けない派」のほうが断然、多い。
やつらはたいてい「せっかく美味い泡を消すのはもったいない」と、グラスをテーブルにでん、と置いて注ぐ。確かにそれは泡具合がひどく美味そうで、グラスを傾けるのが野暮に思える。

でも、営業職の人などと飲むと、今もグラスを傾けて受ける人が多く、それはそれで美しいビールの光景に思えるし……この「グラスを傾ける」行為、実は「作法」だったりするのか? それとも世代差? ビールの変化? そもそも「正しいビールの受け方」はあるのか。

キリンビールの広報・西脇さんに聞いてみると、
「ビールの変化や世代差はないですね。昔から宴会でビールを注ぎまわるときなどは、グラスを斜めにするっていう慣習はありましたよね。最近は、缶ビールのまま楽しむとか、ジョッキで楽しむ人が増え、機会が少なくなっているというのはあると思いますが」
と言い、ビールの作法について文献などを調べてくれた。
結論から言うと、「グラスを傾けるというマナー」は特にないようだ。

「日本酒をお猪口で呑むとき、手を添えて受けますよね? ビールもその流れで、両手で受けるようになったのではないかというのが一つ。また、昔は、今のようにビールを冷蔵庫で冷やす飲み方はしていなかったんですが、ビールって、温度が高いと泡が立ちやすい性質があるんですよね。それで、こぼれてしまうなどの失敗を避けるために、グラスを傾けるようになったんじゃないでしょうか」
今は家庭でも店でも冷えた状態で飲むのが当たり前なので、グラスを傾けなくても、ビールのこぼれは防げるかもしれない。

それよりも、大きな変化に、最近は知識として「上手な注ぎ方」をみんなが知るようになったことがあるのではないか、と言う。
「たとえば、キリンビールでは『3度つぎ』をすすめているんですが、1回目は、最初だけゆっくりと、途中から勢いよく泡を立てながら、グラスのふちまで泡が盛り上がるまでつぐ。ここでいったんストップ。2回目はグラスの上まで泡が盛り上がるまでゆっくりつぐ。そしてまた休み、3回目は、グラスの上1.5センチくらいまで、泡を押し上げるような気持ちでそっとつぎ足すという方法です。泡とビールの割合は3対7を目安としています」
この「3度つぎ」で時間をかけて注いだビールは、泡の苦味が出るかわりに、まろやかな口当たりになり、ビール本来の美味しさも長続きするのだとか。
つまり、変化していたのは、ビールの「受け手」ではなく「注ぎ手の技術」のほうなのだった。
(田幸和歌子)

2005年12月13日 00時00分

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