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見慣れたあの穴にどんな理由があるのか

5円玉と50円玉にしか穴がない理由とは……

初詣のお賽銭で人気なのは「ご縁がありますように」の5円玉。5円で頼むのも図々しいかなと思いつつ、今年もやっぱり5円で願掛け。

そんな5円玉の特徴と言えば、まんなかにポッカリあいた「穴」。実は穴のある硬貨って世界的にもめずらしい。どうして日本の硬貨はわざわざ穴をあけているのか気になった。

お金のことなら造幣局。ということで造幣局のサイトを調べたところ理由として以下の3つがあった。
(1)他の貨種と区別するため
(2)偽造防止対策のため
(3)原材料を節約するため
(2)の理由はなんとなく予想していたとおり。(3)はちょっと意外。それなら全部の硬貨に穴をあけたほうがより節約効果があるはず。 (1)と関係するのかもしれないが、そもそもなぜ穴は5円玉と50円玉に限定されているのか。いまいちハッキリしない。

そこで造幣局に聞いてみた。すると発行当時の事情が大きく関係していることが判明。
「穴あき5円貨幣が最初に発行された昭和24年は、戦後の急激なインフレのため貨幣の材料を節約する必要があったのです」
なるほど。じゃあ50円玉は?
「最初に発行された50円貨幣は、今の50円貨幣より大きく穴もありませんでした。しかし、当時の100円貨幣と紛らわしいということで穴があけられました。その後、100円が白銅貨幣になったとき50円も白銅に変更され、やはり区別のため形も小さくなりました」
へぇ。穴のない50円玉があったなんて知らなかった。言われてみれば確かに硬貨は大きさもマチマチだ。
結論としては、『穴あき硬貨』に明確な方針はなく、「状況に応じて必然的に生まれたもの」だったのだ。

じゃあついでに。穴をあけることで原材料費はいくら節約になりますか?
「貨幣の原価については、貨幣の信認の維持及び偽造防止の観点から公表していません」
そうですか、残念・・・・・・。

それならばせめて、と思い「何パーセント原材料が節約になるか」を自分で計算してみた。中学校の数学の教科書をひっくり返し、「体積=円の面積×高さ(※厚さ)」の公式を利用。
5円玉の半径が11ミリ、穴の半径が2,5ミリなので、穴がないと仮定した5円玉と比べて穴のあいた5円玉の体積は約95パーセント。つまり原材料費は約5パーセントの節約だ。ちなみに50円玉は約4パーセントの節約。

まあ、これを知ったからといって何も得することはないけど、普段何気なく見ていた硬貨の穴もなんだか奥深いものに感じられる(かも)。
(古屋江美子)

ぞうへいきょく探検隊 
貨幣のデザインや素材をわかりやすく解説。

2006年1月6日 00時00分

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