
ここのハンバーガーは、スライダーと呼ばれ、小さくて四角いのが特徴。
手のひらにすっぽり入る大きさで、メジャーで計ったら5センチ四方のハンバーガーだ。ちなみにスライダーといういわれは、手を使わずに箱から口へ移し、真っすぐ胃に滑り込んでいくからという噂がある。実際に丸呑みできそうな大きさで、一つだけ買う人はいるまい、とメニューを見てみたが、セットの殆どは4個からなので、普通のハンバーガー1個がこれに相当すると思われる。
1940年代までは、一つ5セントで販売されていたが、その後10セントの時期が長く、現在でも一つ47セントという安さを保ち続けられるのは、大きさによるところなのかもしれない。ちょっと贅沢に見えるスライダー詰め合わせも、ホワイト・キャッスルのお勧め品だ。
「ハロルドとクマール、ホワイト・キャッスルへ行く」という映画が昨年公開されたが、この映画で若いホワイトキャッスルファンが急増したらしい。1980年代後半には、日本にも存在していたというが、成功せず撤退したという。
というわけで、食べたかったらアメリカに来るしかないわけだが、全米初の冷凍ハンバーガーを出したことでも有名なので、各州のスーパーの冷凍食品コーナーやスナック売り場の自動販売機でも入手可能だ。
(シカゴ/あらた)