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地下鉄はどうやって入れるの?

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(上)地下の線路と地上の車両基地を結ぶトンネル。(下)クレーンで地下へ車両搬入/写真提供:Studio M 村林篤さん

この前、地下鉄のホームで電車を待っているとき、「地下鉄の電車ってどこから入れるの?」と友達に聞かれた。ああ、地下鉄漫才でも有名な話かと思い、そのときは「まさか埋めといて、後で掘り当てるなんてことはねぇ……」と笑い話で終わらせてしまったけど、そういえば世間でははっきりとした答えが広まっているのだろうか。気になっている人が多いだろうし、この際はっきりさせてしまおうということで、日本地下鉄協会や鉄道に詳しい人に聞いてみると、色々教えて頂いたので、一般的な事例をまとめてみよう。

まず何も問題がないのが、JRや私鉄と相互乗り入れをしている場合。そのまま線路が直通しているので、乗り入れ先から車両を入れれば良いだけなのだ。また、相互乗り入れをしていなくても、線路が繋がってさえいれば、そちらから車両を入れられる。

では、地下鉄以外の路線と線路が繋がっていない場合はどうなるのだろうか。そんな場合でもなにも問題はない。実は、地下鉄といっても車両基地は地上にあることが多い。地上の車両基地には、レールが地上から地下へと続くトンネルの入り口(写真上)があり、電車はそこから地下の線路へ潜っていったり、地上の基地に戻ってきたりするのだ。

さて、新しい路線には、全区間が地下の上に、車両基地も地下にあるといったところも多い。外部と線路がつながっていないので、車両を走らせて入れるということは不可能。でも、「電車の部品を駅から入れて、中で組み立てる」なんてことはない。どうするかというと、「穴から入れる」のだ。地下の車両基地の近くには搬入口があり、大型のクレーンを使って車両一両を丸ごと地下へ下ろしていく。(写真下)を見て頂いたら分かりやすいだろう。車両を下ろしたら、あとは地下の基地で車輪の取り付けや車両の連結などを行うのだ。

なお、車両は深夜トレーラーに乗せられて、搬入口まで運ぶのが一般的だそうなので、もしかしたら夜の道路で電車と遭遇してしまうかもしれませんね。
ちなみに、昭和8年(1933年)の開業当初の大阪の御堂筋線の場合、車両は牛に牽かれて道路にあけられた穴(搬入口)まで運ばれ、そこから少しずつ地下へ下ろされたそうだ。トレーラーではなく「牛」を使い、大型のクレーンもなかった時代らしいエピソードだ。

みなさんも地下鉄に乗るときは、どうやって入れたのか考えてみ……なくてもいいか。
(もがみ)

2006年2月18日 00時00分

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