
普通の市のHPアドレスの多くは「www.city.市名.県名.jp」となっている。
それに対して、大阪や名古屋などの政令市のHPアドレスは「www.city.市名.jp」。横浜市なら「www.city.yokohama.jp」だ。
「これは大発見だ!」と興奮しつつ、自分の発見が正しいのか確かめるため、日本のアドレス(ドメイン)を管理する「日本レジストリサービス」に問い合わせてみたところ、解説をしていただけた。
まず、今回の法則が当てはまるのは多くの自治体が利用している「地域型JPドメイン名」という種類のアドレスだそうで、政令市とその他の市町村で登録できるドメイン名の構成が以下のように異なるとのこと。
※都道府県・政令市の場合 <属性>.<都道府県市名>.JP
※市町村・東京特別区の場合 <属性>.<市町村名>.<都道府県名>.JP
<属性>には、道府県なら「pref」、市なら「city」などと、自治体の種類が入るとのこと。
よって、政令市なら「city.市名.jp」となり、普通の市なら「city.市名.県名.jp」となるという法則が成り立つのだ。私の考えは間違ってはなかった!
つまり、都道府県と同等のアドレスは、区の設置と共に、政令市の特権というわけだ。
では、去年4月に政令市に移行した静岡市は? 調べてみると、なんと政令市移行と同時にアドレスを変更している! 静岡市は移行と同時に短いアドレスを手に入れたわけだ。このことについて、政令市移行という念願を果たした職員の方はどう考えているのだろうか? ぜひお話を聞きたい! と思い、問い合わせてみたが、残念ながら回答を得ることができなかった。まぁ、そりゃそうか。こんな下らない質問。
さて、静岡市も移行時に変更したことだし、来る4月1日に政令市に移行する堺市(大阪府)もアドレスが変わるはず! (現在の堺市のHPアドレスは「www.city.sakai.osaka.jp」)
予言者気分で堺市に問い合わせてみた。しかし、「移行と合わせてのドメインの変更予定がありません」との返事が……。
ああ、法則発見までは上手く事が運んでいたのに、後半は思った通りにならない結果になってしまった。
でも、ウンチクとして話のネタには使えるはず。「政令指定都市のアドレスは特別」 頭のどこかにとどめておいてください。(もがみ)