その強力なセット力から、おもにパンク/ビジュアル/コスプレ界隈のひとたちに愛されている整髪用スプレー、通称「ダイエースプレー」こと、「エレーヌ ヘアスプレー」。
先日Bitにて、30年近く変わらぬその「最強伝説」ぶりをお伝えしたのだが、オレ的に、まだ気になっていることがあった。
今から20年ほど前のこと。雑誌『宝島』で、パンクバンド・ラフィンノーズのポンさんが、ダイエースプレーの強力さについて語っていたなかで、こんなことを言っていた。
「これでプラモデル、作ったことあるで」
……いくらなんでも、そんなアホな。と当時から思っていた。だがその後、当のポンさんと直接会うことあっても、「さすがにプラモはムリでしょう」とは言えず。
だが。今回の取材で改めてその強力さに触れ、「もしかしたら……?」という気持ちが芽吹いてきた。
押し入れから、未組立のガンプラを発掘し、製作スタート。パーツを切り出し、とりあえず、接着面にダイエースプレーをプシュー。しかし、すぐにポロン……。やっぱりムリなのか。
もう一度。接着するパーツ両側に、持ってる指がベトつくぐらい多めに、プシュー。それでガッチリ挟んだまま、その合わせ目に向けてプシュー。さらに、ドライヤーで強制乾燥。
表面がバッチリ乾いたところで、おそるおそる、指をはなしてみる……くっついてる! すげえよ、ダイエースプレー!!
本来、プラモデル用の接着剤は「スチロール樹脂系接着剤」といって、おもな成分は、合成樹脂とスチロール樹脂有機溶剤。要するに、プラスチックを溶かしてガッチリくっつける原理。ダイエースプレーではプラは溶けないので、おそらく糊付けに近い状態だろうに、この結果である。
さすがにアンテナのような細かい部分や、関節など力のかかる部分はちょっと厳しいかもしれないが、十分くっつく。でもまあ、接着剤がないから、代わりにダイエースプレーで代用する場面は、現実的にはきっと訪れないとは思うが。…



