「大仏さまの鼻くそ」の大きさはどれくらい?
(上)おみやげとしてもインパクト大な「大仏さまの鼻くそ」 (下)割るとこんな感じ。写真には全て写っていないが菓子玉は6つ入り
どうやら大仏さまの鼻くその大きさは、直径約8cmらしい。

妙にデカイパッケージにコロリと入った巨大なボール、パッケージには大仏さまが鼻をほじりながら、「奈良新名物」とつぶやくシュールなイラスト――実はコレ、「大仏さまの鼻くそ」(ヤマモト物産)という奈良の名物お菓子。
以前、コネタで「ゴリラの鼻くそ」という商品も紹介したが、おみやげ界では「鼻くそ」シリーズが何気に人気らしい。

味はともかく、やっぱり気になってしまうのが、このネーミング。そこで、早速この商品を販売しているヤマモト物産の山本さんに訊いてみた。
「そんなに深い意味はないんですよー。やっぱり笑いから入ろうや、ってことで。今の時代、よく似た名前のお菓子がたくさんあるなかでインパクトがなかったらあかんでしょ?」
関西弁のテンポのいい回答に、思わずウンウンとうなずいた。


「ネーミング自体は一杯飲みながらひらめいたー、みたいなもんですよ。あと奈良をいい意味で活性化したいっていう思いもありましたね」
うーん、この軽さがいい感じ。実際、2001年に販売を開始してからコンスタントに売れ続けている人気商品で、奈良の街角で人々に和やかな笑いの場を提供しているのだ。

では、この大きさに決めたワケは?
「最初はゴルフボールくらいの大きさにして、6個入りとかセット販売することも考えましたけど、やっぱりリアリティを出そうとあえてこの大きさにしたんですよ」
大仏さまの鼻の穴は直径30〜40センチなので、確かにちょうどいい大きさかも。ゴルフボールほどの大きさならこれほどのインパクトはなかっただろう。この大きさゆえに、重ねて陳列できないので、カゴ売りされることが多く、店頭でも目立つ存在だ。


さらに、肝心の味もなかなか美味しい。ポン菓子を黒砂糖で固めたもので、まんなかには大仏さまの頭のいぼいぼのような菓子玉(黒糖こんぺい)が6つ入っている。振れば音がするし、食べれば恋愛成就やら身体健康なんかに効く(かも?!)という縁起の良さも嬉しい。しかも、
「菓子玉をなかに埋め込んだりするのも全部手作業なんで、大量生産はムリなんですよ」
と、かなりこだわって手間隙かけた手作りの品でもあるのだ。

同社では他にも「大仏さまのへそのごま」などシャレの効いた商品を展開。いずれも、インパクトのあるネーミングなだけに、「関西のノリやシャレをわかってくれる人」にウケがいいそう。
変わったおみやげを求めている方、奈良に行ったら一度チェックしてみては?(古屋江美子)