
そんなことができるのは、韓国を訪れる観光客の間で密かにブームのDMZ(非武装地帯)&JSA(共同警備区域)ツアー。
双方の兵士を威嚇しないよう整列して歩き、北朝鮮と韓国のにらめっこの間で記念写真を撮り、北朝鮮兵士を指差しそうになってガイドのお姉さんに叱られ、背中にじんわりいい脂汗をかかせていただきましたよ。
そしてツアーにかかせないのがお土産ショップ! 今までの緊張感が緩むのと同時に財布のヒモも緩むのか、結構皆さんお買い上げになるそうです。
そこでガイドのお姉さんに、売れ筋商品を聞いてみました。
JSAお土産No.1は、思想は違えど嗜好は同じ、北朝鮮産のお酒。正規輸入物です。でっかい高麗人参や蛇がつけこんである焼酎は、アルコール度60度のツワモノ。滋養強壮にいいのだそうです。将軍様もおたしなみになっているのでしょうか。
次に北朝鮮産タバコも人気。私は吸わないので味はわかりませんが、色物としては面白いのではないでしょうか。
そしてこんなものまで? というのが「DMZライス」。これは北朝鮮産ではないのだけれど、韓国側の非武装地帯にはまだ人が住んでいる村があり、そこで細々と作られているお米なのだそうです。村には無許可で人が入ることができないので、結構手つかずのまま自然が残っており、無公害。当然お米はオーガニック。おいしいと評判なんだそうですが、なんかいろんな意味で重いので断念しました。
他に北朝鮮産の貴石を使ったアクセサリーや民芸品、DMZ-Tシャツなどありまして、いろいろ目移りしながらショッピングできましたよ。
以前コネタで北朝鮮グッズが買える日本のお店の売れ筋商品を紹介した記事がありましたが、JSAと日本のお店とで売れ筋が違ってくるのは、ストレス度の違いからでしょうか。一刻でも早く一杯やって落ち着きたいという心理が働くのかも!?
しかし武装した兵士に見守られながらでもお買い物命になってしまうのは、「ふっ、資本主義の性ね」であります。
(チン・ペーペー)